【ネタバレあり】昭和ファンファーレのレビューと感想

完結まで全部読みました。
自分を引き上げてくれるほどの輝かしい才能を持った主人公が羨ましいです。

絵もストーリー構成もとても凝っていて大好きな作家さんです。
前作の「明治緋色奇譚」「明治メランコリア」も読みましたが、その頃に比べてとても進化していて、さらにファンになってしまいました。
前作を読んでいたので、てっきりお相手は年上黒髪和服の天良と思って読んでいたのですが、良い意味で予想を裏切られ、さすがだと思ってしまいました。

「帰る場所」を求めた天良と、女性として小夜子を愛した浅海。
ヒロインの周辺にそれらしい男性が2人いる場合、だいたい「母（家や安心感や包容力）」を求める男か、「女性」としてヒロインを愛する男かで差が出る気がします。

私は「この世界の片隅に」などの戦争色の強い作品も好んで読みますが、戦争で大変だった頃の国内情勢もよく研究して描かれていると思いました。
当時の人々の生活や話し方、言葉遣いにもリアリティがあり、時代背景がしっかりと描写されていたので、ストーリーにすっと入っていくことができました。
盛り上がっていく戦争路線、プロパガンダに戸惑う人々の暮らし、弾圧、若い人たちの悔しさも作品から感じ取ることができ、素晴らしい作品だと思いました。

楽しみ！

母の連れ子の小夜子はお勉強が苦手で継父の寿司屋の手伝いや妹の子守などをさせられ褒めてもらうこともないそんな寂しい生活をしていました。
でも賢く要領がよくしっかり者の小夜子は自分から夢のために動き出すお話です。
夢は女優！小夜子は歌声が綺麗でそれを認められオーディションを受けるのですが。。。もっと天才がいたり。演技の世界である男の子と出会い将来ピアノと歌で一緒に演奏しようと約束します。
これから小夜子が誰と出会いどのように成長するかとても楽しみです！

戦時中のお話。

メランコリアから来ました。
さすが、この作者さんのは少女マンガの域を越えていますよね。今回のも戦時中のお話なので結末としては違和感もありません。ただ、少女マンガ的にはハッピーエンド…ではないですよね。いや、個人的には一番ダメなパターンです。。そして、少女マンガなので、あっさりと、そしてピュアに描いていますが、これもこの作者さんアルアルですが、内容は実は結構、泥沼的ですよね。でも登場人物もみな良いキャラだし、楽しめました。
個人的には後日談が読みたいなァ……。

無料分を読みましたが、久しぶりに読みながら泣いてしまいました！読んでいて息が苦しくなる位に切ない…。

どうしてこんなに辛い事が沢山起きるんだろう。戦争前後の昔はこんな辛い事が普通にあったのかな…。でも、そんな困難には負けないでたくましく健気に生き抜く二人の女の子。心から応援したくなります。

当たり前の日常が、大好きな家族が改めて大切だと心から思える、そんな気持ちになりました。

二人の女の子がハッピーになっていくと信じて、読み進めたいと思います。

戦前、戦後の日本。並外れて歌が上手な不幸な境遇の女の子。歌が歌える女優になる事を夢見て、ひたすら前向きに頑張って夢を叶える話です。大変だった時代の日本の時代背景がとても上手に描かれていると思われる素敵な作品です。不幸な生い立ち、父親が一番偉い家での母の連れ子という立場、自分の夢を反対する家族、長い下積み、頑張ってきたところに戦争‥大変なことが沢山あるけど、持ち前の気さくさで周りの人々に支えられながらなんとか時代を生きてゆく。昭和初期の日本のエンターテイメント界のきらめきも、戦争がはじまり、戦争の悲惨さも伝わる壮大なお話です。小代子をとりまく恋愛模様も感動します。最後まで購入したし、何度読んでも泣いてしまいます。とっても素敵な作品です！オススメです！

母の連れ子である小夜子は、家族の中で差別を受けながら暮らしていても、
義父の実子である妹の事も、守り抜いてくれない母の事も、ちゃんと想いながら健気に真っ直ぐに頑張っている
そんな中、実の母と思っていた母は、本当の母親から小夜子を奪ったと告白し、失踪してしまう
こんなちっちゃい小夜ちゃんに、そんなに試練を与えないでよ～と思いながら、読んでいます
小夜のライバル、月子ちゃんも辛い辛い境遇で、ふたりの成功を心から願いたくなります
小夜ちゃんと月子ちゃんがどのようにどんなスターになっていくのか、
小夜ちゃんは育ての母や実の親との再会はあるのか、どうなるのか、
浅海くんとの恋の行方は？など、いろいろ興味津々で、この先も楽しみです

全話読んでの感想です。最終回ではボロボロと久々に泣きました。もっと続いてほしかったという声をよく見かけるけども、本当に文句のつけようのないラストで、タカラ推しのわたしとしては最後あーーーあと、一声っと思った矢先の最後のおまけでもう先生ありがとうと拝む他ありませんでしたwタカラをずっと一途に描いてくれて本当に嬉しかった。月子ちゃんと最後まさかっっと最後まで胸がざわざわしてたけども、もう本当に先生はわかっていらっしゃるなとw

星ニナで、リカチさんのファンになり、続話が待ちきれず、7巻完結の昭和シリーズなら読み易そうだと思い、一気に読み切りました！とてもよかったです。最終巻は涙無しには読めませんでした。読み終えてからも何度も読み返しています。
星ニナも2人の魅力的な王子が、登場しニナはどちらを選ぶんだろうか‥と悩ましい展開なのですが、昭和ファンファーレの結末を知ると、、もしや、こんな感じにおさめるつもりなんじゃなかろうか‥なんて1人でソワソワしています。

是非、読んでもらいたい✨

最後まで読んで思った事は…このストーリーは是非最後まで読んで欲しい！
昭和の初期の辛い時代を懸命に生きたヒロインが素敵でした✨
歌の才能に恵まれた小夜子
育った環境は決して恵まれたものではなく
寿司屋の娘として育ったが、父とは血の繋がりがなく、姉達とは明らかに待遇が違い
幼少期の小夜子が不憫に感じました。
そして、母との別れ
出生の秘密
そんな中で知り合ったピアノの神童、浅海
歌に恵まれたもう1人の歌姫、月子
トーキーの世界に入ってから知り合った天良

本当に最初のうちは、朝ドラを観ているようなある女性の生涯を描いたような仕上り✨
でも、良いことばかりではないのも人生
最後まで読むと戦争で本当に辛い事もあります。でも、そんな中で生きがいを見つけ、懸命に生きる姿。読む人に勇気をもらえるお話しでした。

浅海と天良という最高の男達に求婚され
最後の最後までどちらと結ばれても良いと思うくらい素敵な男性陣でした！
リカチさんの作品は絵も素敵で話しも惹き込まれます♫

最後まで読みました。泣きました。

明治シリーズを読み終え、同じ方の作品ということで読み始めました。
号泣しました。浅海には生きていてほしかったです。この時代、小夜子や浅海のような境遇の方が沢山いたと思うと、改めて戦争の悲惨さを感じます。
読んだ直後は浅海が死んでしまったことで頭がいっぱいになっていましたが、落ち着いてから最後を読み返すと前を向いて進んでいく小夜子の姿に感動です。