【ネタバレあり】花園さん、結婚するんだってのレビューと感想

人には人の生き方がある

作者様買いです。
いつもこの方の作品は、人の心情が細かに描写されてるので一度読むとのめり込んでしまいます。

5話目からやっと花園さんのお顔が出て来ます。
8話目から花園さんの彼氏が出て来て最終話に向けて花園さんの心情が描かれてます。

美人に生まれたが為にいい面もあればやはりそれだけで済まず...思春期独特の周りの妬みも感じて美人がいいってわけじゃ無いなとも感じれると思います。
「綺麗だね。」「可愛いね。」って言われて「ありがとう。」と返したら妬みを持たれる。
じゃあ、どう返したら正解なのか...如何にも日本の考えでいうなら「そんな事ないよ。」か？
あまりにも面倒臭い世の中だともこの作品で感じ取れました。

主人公たちがあまりにも幼稚

作者さん買いですが、これは正直ハズレでした。
主人公カップルのあまりのお子ちゃまぶりに腹が立った。
こんな美しい夢物語で終わらせてしまって、これを読んだ高校生が勘違いしたらどうするんだろうと思った。
私にも子供がいますが、妊娠と出産・育児は、独身の時の想像を絶する苦労があります。
そこはきちんと描いて欲しかった。
ただのキレイなハッピーエンドで終わらせて欲しくなかった。
それに、タイトルや話の構成が、どうしても『桐島、部活やめるってよ』を連想してしまうのもどうかと思いました。。。

絵はキレイ、読みやすい

内容としてはなんていうか、キレイに描いてはいるけど2人ともクソガキだなーとしか。特にラストはあまりにも美しく夢物語に描いててつまらないし呆れた。お子ちゃまがお子ちゃまと気づいて終わりだしラストは妄想でしょうか？本当につまらないハッピーエンド。前半のミステリーチックな流れから急によくある普通の理想を詰め込んだ少女マンガになりましたね。
謎解き要素があるのかと思ったら全然だし、最終話は読むか迷いました。
美少女には美少女の悩みがあるなんてありきたりで当たり前なことだし、読後感として何が言いたかったのか何が描きたかったのかよくわかりませんでした。

★4は妥当だと思います。

他の方のレビュー通りです。

題名にもなってる主人公だろうと思われるキャラが、中々出てこないのに驚きますが、脇役さんの番外編から始まるみたいな、普通と逆パターンのクローズアップの仕方が面白い。最後に話が見事に繋がって行くのが良かった。

脇役さんたちの、徐々に自分の気持ちに気づいて行く心情も丁寧に書かれてて共感できました。

女性が女性にきれいと云う時の、言葉とは裏腹なあの呪い…若いと言われるのと同じで本当あると思います…解けて良かった(笑)

設定については確かに実際こうはならない、リアリティーはないかも。
でも周りに流されず自分を見失わない素直さや、幸せを掴む為に自分の弱さを認め強くあろうとする姿勢は、現実もこうであって欲しいと望んでしまいます。


題名も他の作品を彷彿とさせるようですが、私はそちらを見てないのであまり気になりませんでした。

個人的にはもう少し評価されてもいいかな…ということで、★5つけます。

作者買いです。

賛否両論あるはずですが私は好きなお話です。相変わらず絵がキレイ。

他の方もおっしゃる通り主人公の花園さんが中々出てこなくて、花園さんへの興味がどんどん増していき非常に上手い演出です。
内容が高校生の妊娠とベビーな内容の割にはキレイに収まり、周りも良い人ばかりで読者によっては納得出来ないかもしれません。
私の知人で高3で妊娠して高校卒業した後、出産した子がいますが、10代で出産するリスクはあると思いますが、偉いと思いました。
未成年が妊娠したら中絶の道しかないのもどうなんでしょうか？
花園さんの家族や同級生、先生、そういう優しい人達も絶対いるはずです。
世の中、嫌な人もいれば優しい人もいるんです。
私は花園さんの周りの人達のような優しい人間になりたいと思いました。

作者買いです。
最初は花園さんもその相手もなかなか登場せず、周囲の人たちの視点からだんだん花園さんにフォーカスが絞られていくという形。
絵が綺麗で丁寧だし、お話もよく作り込んであります。

でも、そもそも最後まで主人公に好感が持てませんでした。
女子高生が考え無しに避妊せずやってしまって、しかも相手も責任取れない男子高校生で、思いがけず授かった命はまず中絶しようとする…
もうその発想も言動も不快だし、終わり方もピュアッピュア☆なハッピーエンドでモヤモヤします。
綺麗なものばっかり詰め込んだお花畑の少女漫画って感じ。
妊娠出産育児ってそんな甘いものじゃないです。

☆

ためし読みで、前に深夜ドラマで見た好きなドラマがあり、似てるな…と衝動まとめ買い。
途中までは展開がどうか、花園さん可愛いし青春ストーリー展開まぢえつつ面白かったけど、
肝心の花園さんのストーリーがあれ？のまま終わり、そうなの？という感じ。
サスペンス感を期待していたので拍子抜け。

なんかすごい感動

読む前は「花園さんって不思議系女子なのね、年の割にしゃんとして大人びてて、まわりの同い年の女子なんかより精神年齢高め〜〜みたいな感じで、きっとどこかの年上男性とデキた話なのね」
と思ってました。
「でもそんな精神年齢高めって感じでも子ども作っちゃうとか浅はかなのね」とも思ってました。
でも読み終えてみたら、花園さんはごくごくふつうの女の子で、
やっぱり16歳での妊娠は後悔するよね、苦しかったね、でも頑張ったね、これからも頑張れ！と思えるような女の子でした。
実際母になって10年たつと、
なんやかんや２０歳くらいで産んでる子が一番うらやましいなと思います、子どもが大きくなっても若いってうらやましい！何でもできるぞー！

なんともいえない後味

少女マンガとしては完成されている夢物語。親になった今の立場で読むと学生の妊娠出産を簡単に描きすぎていて、こども達がこれを読んで軽く受け取ると困るなぁとモヤっとしました。確かにこういう夫婦もいるだろうけど学生、卒業、社会人になる過程でしか得られない知識や経験もあるわけでその可能性を奪うタイミングでの妊娠出産をOKとするようなストーリーはどうなのかなと思います。

だんだん見えてくる本当の花園さん

周囲が勝手にチヤホヤしてもてはやして作り上げていった〝花園さん〟と、本当の花園さんは全然違うものでした。
花園さんを取り巻く登場人物たちそれぞれの物語を通してだんだん本当の花園さんが見えてきます。
そして最後は花園さんの本人の物語。
本当の花園さんは勉強が苦手で、学校よりも好きな人と一緒にいたくて、少し幼稚さが残る、後先考えず浅はかな行動もとってしまう、どこにでもいそうな16歳の女子高生。
それぞれの目線から見た物語でどんどん想像力をかきたてられ、大人びた〝花園さん〟を想像したところに、蓋を開けてみたら、容姿は端麗だけど中身は普通の女の子の花園さん。
その展開がわたし的にはリアルでグッときました。

絵もきれいで、登場人物たちの心情を丁寧に描いている作者さんだなと思いました。