みんなのレビューと感想「ひめゆりの歌が聞こえる～女の戦争哀史～」（ネタバレ非表示）

大本営に見捨てられた国「沖縄」

夏の野の茂みに咲ける姫百合の・・・

うら若い女学生たちが学業そっちのけで
皇国日本のために必死に働いている。

誰かの体験談を元にして作った作品なら
尚嬉しい。

昔、沖縄県のひめゆり博物館(だったかな
？名前忘れた)
に行って、色んな展示や資料を閲覧した
が、やはりこの作品のように悲惨
極まりないものであった。

今でも沖縄の土を掘ると人骨が沢山
出てくるらしい。
胸がつぶれる思いである。

私見だが、なぜ沖縄は昔から
こんなにもひどく踏みにじられてきたのだろう。
かつて琉球王国という独立した国家
であったのに、
明治維新によって日本に取り込まれ、
廃藩置県で沖縄県という名前の
大日本帝国の一部にされてしまった。

そして、この戦争で本土決戦が
起こるまでの時間稼ぎ、
ひいては帝国の犠牲になれなければならないのか？

しかし沖縄も「本土」の一部であろう。

まさか沖縄だけは本土扱いされていないと
いうのであろうか？

それならば彼女らの戦いは全くの徒労になってしまう。そんな筈はない。

現在も沖縄はアメリカの下にしいたげられている。

作者のヒューマニズムに救いを感じる

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あまりにも、悲惨な戦禍の描写に何度も目を覆いたくなりました。
実話はこれより酷かったとの事実に戦慄します。

ひめゆりの塔などの映画や、敦化事件などは、中国からの「残留孤児」のニュースなどで、戦争の悲惨さ、愚かさは知っているつもりではいました。

しかし、漫画と言う形で目にすると、さらにリアルに認識されます。

作品に貫かれた作者のヒューマニズムにも、共感できるため、ただただ悲惨な話にも救いがあります。

戦争時の様子

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沖縄戦だけ読みました。
ヒメユリ部隊の話で戦地での傷病者の看護をする女性たち。まともな薬がない中どんどん弱っていく兵隊の看護に疲弊していく女性たち。
最後は解散を言い渡され、日本軍の行き当たりばったりな無計画さに呆れる。
ひめゆり記念館で見た資料や手記のことを思い出しました。
戦地での悲惨な出来事は語り継がれるべきものだと思います。

地獄を生きた

この時代は地獄。戦争から逃れることも出来ず、必死に生きるしかなくて。お国の為にと言われ育ち、そのお国に見捨てられる気持ちはどんな気持ちだったのでしょう。平和な今を生きている私には想像もつかないような絶望感でしょうね…。怖くてあまり見ないけれど、目をそむけてはいけない歴史だなと思います。

読むべし！

なんとなく知っている戦争の歴史。
悲惨さ。
壮絶さ。
しかしそれは教科書に書かれた平坦なものだったんだと、これを読んで痛感した。
日本が負けそうな気配を誤魔化して、国民の命を奪った政策は、今のコロナ時代も似たような気配が…
漫画にリアリティを求めた作者様に感謝したい。

読むべき

一気に読みました
泣いています
ぜひ何不自由のない今の方々に読んでほしいですね
こういった事が実際にあったんだよって、それが日本だったんだよって知ってもらいたいです
今私達が生きている時代がどんなに豊かであるか考えるきっかけになるにではないでしょうか

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沖縄の人たちの悲鳴が聞こえるようでした。お国のために、と信じて散った人は本当に多くいる。でも、そのお国に沖縄は入っていないと悟ったその気持ち…胸が苦しくなります。

日本人は読むべきかも

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満州のこと、あまり知らなかった。戦時中の話は、空襲に合う話とか、日本人がどちらかというと被害者としての話をよく読むけど、やっぱり中国人に酷いことしてたんだなと。
日本人が外国でしたこと、良いことも悪いことももっと知りたいと思った。

そんなに遠くない過去に、実際にあったことだと思うと、今の平和さがすごいことのように思えました。平和になるために、どれだけの犠牲と、立ち上がるエネルギーがいったのだろう。どうか、辛い思いをした魂が天国であたたかく過ごしていますように。

悲しい現実

こんなことが本当に少し前まで実際に起きてたかと思うとただ悲しくて苦しいストーリーでした。でも漫画を通じてでも目を背けずに現実に目を向けることがこの先の世界で戦争を起こさないようにする私たちに課せられた使命だと思います。