4.0
チェンソーマンが好きでこちらの作品も少し読みました。冒頭から流石にハードなお話です。これから先どうなるか気になります。
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チェンソーマンが好きでこちらの作品も少し読みました。冒頭から流石にハードなお話です。これから先どうなるか気になります。
人肉などなかなかタブーてんこ盛りでびっくりです。妹がヒロインだと思ったら早々と退場してびっくりしました。
なんかラストはなんだかすごく切ない気持ちになりました。ハッピーエンドって感じではなく、何とも言えない感情でした。
寒く、氷の世となった世界。
身体の再生能力があるという若い兄妹。
兄が腕を切り落として村の年寄りに食肉として配り回る。
チェンソーマンから入りましたが、人物の動きが、次のモーションに移るまでを絵として切り取るのがとても上手い作家さんだなと思いました。映画を観ているような感覚になりました。デッサンはもとより、皮膚の焼ける絵や切断のシーンが多いですがとてもリアルです。現場を見たことがあるかのようでした。良くも悪くも、モヤーッとする理不尽さがとても感じられる作品です。
突然の理不尽に絶望的な世界、それぞれの立場によっての正義や復讐の連鎖、何だか進撃の巨人と似た印象をうけました。
出てくる人物はみんな一癖(かなり酷い)や暗いものを背負い、展開も目まぐるしく、読んでて飽きません。
最後はハッピーエンドなのかどうなのか…主人公は別人のようになってしまうし、救われたのかもしれないけど、相手も本当の妹じゃないし…
個人的には、一番まともそうなネネトが救いでした。
あと、パロディぽい部分がいくつかあって、作者さんわざと似せてるのかな?このシーンてアレだよね!?と物語とは違うところでも面白かったです。
途中までスカッとする復讐劇なのかな?いいぞいいぞもっとやれ!って感じだったのですが、途中から、主人公が1人の人間として迷いとか、不安とか、復讐しようとしていた人が、いい人になってて、復讐する気をなくしたりして、とにかく、復讐劇では、無くなります。主人公がただただ可哀想で、私も途中から、主人公が幸せになるまでは、見届けなきゃという気持ちになり、最終的には幸せになれたのかな?なんか、色々見る人によっては好みはわかれるかなと、思いますが、私は好きです。
妹や村の人を殺された事による復讐話……かと思ったら、話が進むにつれ、段々と逸れていく。
何というか……色んな要素や設定が入り乱れてて、ごちゃごちゃした印象を受けた。
一番疑問に思ったのは、やっぱり主人公の考え方の変化かな?
“何がしたいの?”って思うような時が、ちらほらと……
周りのキャラクター達も、話が進むにつれて変わり過ぎだと思う。
一貫してキャラがブレていない人がいない。
いい!
とにかく面白い。よくある能力系の話かと思いきや、結構ダークなお話です。主人公の能力の成り立ちも面白いです。