5.0
17話まで読んで
数年前に久しぶりに会った友人と3人で居酒屋でのこと。高校卒業後から数ヶ月一緒のバイトを経験した縁の、たまーに会う友達。当時から20年くらい経つ。急にひとり深刻そうな顔をして、自分は発達障害だと思う、と。彼女はその時あくまで自己診断で、私も発達障害について詳しくなく、なんて声を掛けたらいいのか、とても戸惑った。思いつめているようだったし、少しでも気持ちを軽くしてあげられたらと思って声を掛けたけど、結局泣き出してしまった。一緒に飲んでいたメンズとフォローするような声かけをしてたと思うけど、それからずっと何て言うのがよかったのかな、って思って気になっていた。17話まで読んでも、正解は分からない。でも思ったのは、何と言うかじゃなくて、もう少しどう辛かったのかとか、聞く方に比重を置いてあげていたら良かったのかなって。
彼女は自己診断で悩んでいたけど、確かに私から見ても、この漫画を読めばなおさら可能性は低くないと思う。バイトの伝説的ミスとか、社会人になってからのこととか。いくら周りがいいやつばかりで彼女にポジティブな感情、行動しかしなくても、本人は周りが思う以上に辛かったんだよね。って思った。
そんなこんなを思い出しました。
カミングアウトってさ、言うことに勇気がいるものほど、聞いた人も受け取りや反応が難しい場合も多いよね。そして自分の悩みや辛さは結局自分しか分からないし、深い傷になっているものなんて口にできない。私は誰にも話せない。話せないよ。
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