5.0
重い内容なんだけど…
太田母斑と呼ばれる痣が大きく顔にある瑠璃子。
相貌失認という一種の障害がある神田先生。
先生と生徒の恋というありきたりな題材だけど、この二つの言わばコンプレックスが二人を結んでいく感じ。
このお話の中で両方とも初めてこういう言葉と疾患(障害?)を知って、びっくりした。
一生懸命痣のある自分を受け入れようと頑張る瑠璃子に涙する場面もあって胸がキリっと痛むこともあった。
特に母親に自分を丸ごと受け入れて貰えず、先に示唆されてしまうところなどは私自身も思うところがあって心が痛くなった。
ただ、私も親なので母としての立場は分かるような気はする。
でも、神田先生のおかげで自分の気持ちをお母さんに吐露できて、本当に良かったねと思った。
瑠璃子の神田先生への想いが、そして神田先生が抑えていた瑠璃子への気持ちが最終的に実を結んでホッとした。
この先二人がどのように歩んでいくのかも読んでみたい。
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