5.0
かなり好きな短編集
ストーリーだけでなく、絵のタッチもかなり好きです。伏せたまつ毛のあの分厚い感じとか。
表題作もいいのですが、一番好きなのは長い三つ編みの女の子のお話。過干渉気味の母親、それを突き放せないヒロイン。それでも自立を予感させた矢先の、突然の別れ。切なくなると同時に、ヒロインを支えてくれる存在がいることにホッとし、温かい読後感を味わえました。
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ストーリーだけでなく、絵のタッチもかなり好きです。伏せたまつ毛のあの分厚い感じとか。
表題作もいいのですが、一番好きなのは長い三つ編みの女の子のお話。過干渉気味の母親、それを突き放せないヒロイン。それでも自立を予感させた矢先の、突然の別れ。切なくなると同時に、ヒロインを支えてくれる存在がいることにホッとし、温かい読後感を味わえました。
大好きな今日マチ子さんの作品。
主人公は子供時代に帰りたいと願うけど、子供だったから毎日幸せだったわけではないし、大人の今だから毎日つまらないわけでもない。年に関係なく、どんな人でも、どんな環境でもそれは同じ。
そんなことを当たり前のことを、思い出させてくれるおはなしです。
谷川先生のデビュー作、世界観も絵のタッチも、とにかくもう「好き」の一言。
歳の離れた兄への恋心。抑えるつもりがつい漏れ出てしまう、それがわかっているのかいないのか、いつもうまく掠める兄。
谷川先生は同じテーマでいくつか作品を描かれていますね。思い入れのあるテーマなのかなと思います。
子供なの頃に夢中になって読みました。今でもあのシーンやこのセリフがまざまざと浮かんできます。そんな作品に、人生の中でどれだけ出会えるでしょう。
最初は少し絵が古臭く感じるかもしれませんが、すぐに気にならなくなります。「うしとら」の世界にどっぷりハマってください。
私なんぞが語れるものではないですが。
『エヴァンズの遺書』が好きです。時代が移ろっていき、その中で取り残されたように姿を変えないエドガーたちの存在がラストで急に浮き彫りになる感じが、美しいながらゾッとします。でも、やっぱり美しいな。バラの村のヴァンパイヤたち。
ぶっきらぼうで一見周囲のことに無関心に振る舞うけれど、実は義理人情に篤い正義感。その上博識なマオマオが、後宮で出会った人たちに磨かれて成長していく様子がとても面白い! 事件を鮮やかに解決していくのも爽快感があります。
もう20年くらい前の作品になるのか。それでも、まったく褪せることのない作品たちだと思います。「夜に散歩をしないかね」が好きですねぇ。読んだ当時は子供で、最後の「僕のおばあちゃん」というセリフの意味がわからなかったのですが、それもいい思い出です。
主人公の最後の独白に合わせて思わずにはいられない。
「私は死んだらどんな動きをするのだろう」
毎日している動作なのか、それとも生前強く印象に残った動きなのか。
でも、浮気夫が死んでも行為を繰り返すなら、そりゃ何度だって殺しちゃうよね。
真珠と幸せになって欲しいけど、どうなんだろう。いざくっ付いたら上手くいかない二人な気もするなぁ。アラタの想像の中で、布団干してる真珠を部屋の中から眺めるアラタ。あのシーンはほんの一コマだったけど、すごく印象的だった。
原作付きで読み始めましたが、そんな私を裏切らない素晴らしいコミカライズ。登場人物たちがイキイキと動いているだけで嬉しいのに、それにとどまらない感動傘を与えてくれます。よくある展開と敬遠せず、まず読んでみて欲しいです。
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