5.0
親である自分、子である自分
幼い頃、親は絶対的な存在でした
親の言うことが世界の常識だと信じて疑いませんでした
思春期のある日、母親にひょんなことで叱られ部屋で一人で泣いていたら、
「ごめんね、あなたはなんにも悪いことしてないのに、お母さんイライラしてて怒っちゃった。お母さんが悪かった。ごめんね」
と謝られました
その時から親でも間違うんだ、大人のすることが全部正解じゃないんだ、という驚きと共に親離れが始まったように思います
時が経ち大人になった今、この物語を読んだとき
親について、子どもについて、たくさんの感情が湧きます
そして同時に
子としての自分、親としての自分を鑑み
気付いたら涙が止まらなくなります
グチャグチャに泣きながら
たくさんのごめんねとたくさんのありがとうを言いたくなる作品です
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