5.0
粒ぞろい
安武先生の作品が好きでよく読みますが、この作品は粒ぞろいでオススメです!
寿産院
昔も今もいるんですね、こういう、命をお金に換えることに何のためらいもない人。世の親はこういう人種が存在することを忘れちゃいけないと思います。
末摘花
ビックリするやら、妙に納得するやら。このくらいクレバーだったら末摘花の姫君も生きやすかったかも。
実際には源氏に引き取られた後も妻同士のお付き合いを上手くこなせなかったようなので、あくまで安武先生の創作です‥‥残念(笑)
こんな夜に
夏目漱石の「夢十夜」が元ネタかと思いましたが、昔話の「六部殺し」だそうです。「夢十夜」自体が「六部殺し」をネタにしているようです。
元ネタを上手に料理して面白く仕上がっています。
「母をたずねて」「子返し」
どちらも秀逸。
途中までの上手な筋運びと、最後のどんでん返し。
「母を思う子の気持ち」と「子を思う母の気持ち」の違いはありますが、どちらも胸に迫ります。
浄土に行く舟
他と比べると凡庸です。ちょっと残念。
粒ぞろいなので星5つ!
- 0