4.0
両片思い
この手の小説では珍しく子連れ系というのが、個人的には好きなポイント。
ヒロインが娘から母になる機微はあまり描かれていないものの、彼女の冷静さや母性愛は好ましい。
一方、ヒーローが略奪の後ろめたさなのか、不器用だからなのか、なかなか彼女の心に寄り添えないところが辛くて切ない。
両片思いなのにね。
クライマックスの蝋燭のくだりがお気に入り。
ただ、戦から帰還した際のヒーローのコメントがヘタレっぽくて、少し残念なため星一つマイナスにしました。
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