4.0
思い、思われ、初志貫徹
めぐみけい先生の作品、一見、ヒーローがヒロインを欲しいままにしているように感じることが多いのですが、どの作品も全くそんなことはありません!秘めたる大きな愛でヒロインを慈しむ、一流男たちの溺愛物語です。こちらの作品も「主人と専属運転手」という主従関係にありますが、凌駕は常に行動が志月ファーストで終始一貫、結局、二人の関係を支配しているのは、実は使用人である志月のほうなのかも…。
解せないのは、凌駕が後継者になれないことを恐れた志月が、凌駕のライバルに身を任せることによって、自分のことを諦めさせようとしたこと。別れることが凌駕のために最善と考えたことは理解できるけれど、発想が旧すぎない?「二夫に見えず」的?そんなことをしたら、離婚した人、死別した人は、二度と恋ができないことになってしまいます。もちろん、凌駕にはそんな方法は通用しなかったしね。そこだけ、星マイナス1かな?あとはスパダリ凌駕サマのちょいSらぶを堪能できる、めちゃ甘恋物語です。
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