5.0
連続ドラマで実写化してほしいです
街の小さなパン屋さんを舞台に繰り広げられる3組の恋愛模様。オーナーの渡さんは買いに来るお客さんたちの思いに気が付きキューピットのような役割をしています。
だけど本当に幸せになりたいのは渡さん本人。好きな相手をかつて傷つけてしまったことを悔やみながら、その人を待ち続けています。渡さんの話が一番グッときました。町屋先生の作品は画はもちろんきれいだけどストーリーが好きです。作品の中のキャラクターは優しい人が多いけれど、その人たちの中にも傷がある。ほんのちょっとの心無い(発した人は自覚なしの場合もあるし、意図的なものもある)一言でその人たちは傷つき、それがトゲみたいにずっと心に突き刺さっている。人を傷つけるなんてほんとに簡単にできる、それが怖いなと思ってしまいます。なので、町屋先生の作品の中で傷ついた人たちが救われていると安心するのです。
随分前に『真夜中のパン屋さん』という小説がドラマ化されましたが、「ねかせないで」も深夜ドラマ枠でぜひドラマ化してほしいし、続編もお待ちしています。
イケメンで優しい渡さんが毎日焼いてくれるパンを食べてみたい♥「ねかせないで」って、パンの発酵のこととかけている?
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