5.0
片手に入る本
私の本棚には、折り目も日焼けもない、新品同然の本が片手の数ほどある。
そのひとつが、トライガンである。
ご存知ウルフウッドの、である。
好きだけど怖くて読めない本があって、まさしくそれだった。開かなければ終わりを見ないで済む。想像でまだ、まだ。
けれど、ウルフウッドの選択と結末を私は見るべきだったし、それでよかった。
何度も思う、これ以外の結末が無かったのか。
創造物だからどうにでもできるはずだけど、ウルフウッドがウルフウッドとして生きて、あの世界であればこの結末すらもぎりとった確かにキセキだった。
そうして続く世界に、確かに愛と平和はあったから。
グロ描写もありますが、必死に生きて見捨てたりできなかったりジタバタする心のこもった漫画なのでぜひ。
by
匿名希望
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