2.0
サブタイトルが…2
個人的な話で恐縮だが、私がレビュワーランキングで1位になれたのは、かなりの部分、この作者の「RISKY」という漫画に書いたしょーもないレビューのおかげなので、この作者には足を向けて寝られない、と思っている。
だから、作品の評価は甘くなる。
それが人情というものである。
しかし、いくら何でもこれは駄目だ。
多分、多くの読者が同じことを考えたと思うが、目の前で育っている我が子より、生まれてこられなかった子どもに執着する母親なんて、いるわけねえのである。
ここでつまずいてしまうともう、作品の頭でドロップアウトせざるを得ない。
残念だが、作品の前提にあまりに巨大な地雷が潜んでいて、それを踏まずに没入することは、まともな神経の持ち主には困難であると思う。
これまたどうでもいい話で恐縮だが、「RISKY」のレビューで、私は「復讐は罪の味」というサブタイトルに対して、「目玉焼きは卵の味、って言ってるようなもんだ」と苦言を呈している。
本作のサブタイトルは「私の中の君」である。
これはもしや、「私の中の黄身」であって、作者は私のレビューへのオマージュとしてサブタイトルをつけてくれたのではないか、という妄想に耽って、私は遊んだ。
それくらいしか、この漫画に対してすることがなかった。
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