5.0
歪んだ2世俳優×年下直球カメラマンの恋。
『トワイライト』の表紙に一目惚れしてからの、作者さん(西本ろう先生)買いです。
男性の体がいい感じに筋肉質で、男の色気が立ち上るセクシーな感じが好きなので…。
今回は、歪んだ2世俳優・龍(攻め。表紙右)と、アメリカ帰りの年下カメラマン・真夏斗(受け。表紙左)の、熱くて甘い芸能界ラブでした。
『この背中に爪を立てて』は大人の三角関係で傷つく男に、ひねくれた若者が恋をして貫く、甘さと苦さの入り交じった話でしたが(そちらも面白かったですー)、こちらはかなり糖度高めなイチャラブになってまして。
ゲイの龍は、写真を撮った真夏斗に対する苛立ちや、芸能カメラマンなのに嘘が下手な、真っ直ぐで可愛い真夏斗をからかうつもりの関係(肉体関係含む)が、いつしか本気の恋に変わり…と、王道な展開です。
ノンケだった真夏斗ですが、素質ありすぎ(笑)!最初っから龍のテクに、エロトロっす。
でもって、天然な甘え上手なんですかね。イヤイヤする顔が、また可愛い(笑)。(そういえば、別れることになった彼女も年上だった…。)
良くも悪くも嘘がつけない、真っ直ぐな真夏斗は、青臭い若さなのかもしれませんが、ラストはその真っ直ぐな気持ちで龍と対峙して。(いいなー、若者オーラがキラキラしてます。)
超有名俳優でありながら、社長で父親の圧力と顔でしか評価られず、演技や自分自身を見られない鬱屈のあった龍は、自分を知らずに「いつかあんたを撮らせてくれよ」と言った真夏斗が清涼剤に感じたのかも。
結末も格好よく、爽やかな読後感でした。
エロも結構あり、熱くてセクシーです。
ストーリーは王道な分、読み応えを期待する方には物足りないかもしれませんが、自分はエロも甘さもありいいバランスかな…と思いました。
絵は好みが分かれるかもなので、試し読みを見てください。
星は4寄りの5で。
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