5.0
考えさせられます
都市部ののんびりした下町で育ったため、公立学校でもいわゆる非行少年が一人もいない環境でした。
公立高校に入れず専門学校に行った友人はいましたが、そのまま美容師になりましたし、実感的には知能の低さではなく家庭環境によるんだなとおもってしまいます。
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都市部ののんびりした下町で育ったため、公立学校でもいわゆる非行少年が一人もいない環境でした。
公立高校に入れず専門学校に行った友人はいましたが、そのまま美容師になりましたし、実感的には知能の低さではなく家庭環境によるんだなとおもってしまいます。
本当に切ないなーと思います。
原作というのかな読みました。
文章で読むより、漫画だと伝わりますね。
この本を読んで、だから何?と
言われたことがあります。
ケーキが三等分できないってことは
人の話を聞いても、
何%理解できているのか?ということ。
学校の教室なら、先生の話が理解出来ない
→勉強できない→落ちこぼれる。
友だちの話も、すぐに飲み込めない→
バカにされる⇒落ち込む
それでも、環境に恵まれていれば
山下清さんのように、
持ち味を活かすこともできたでしょう。
子供の時からいかに承認されて愛されたか
それがどんなに大事か。
つくづく考えさせられる話です。
ケーキが切れないのは、適当な性格だからではなく本当に分からないから。
身近な知人にまんじゅうが2000円で一番お得な買い方が分からなかった人がいます。
5個袋入りだと450円、6個箱入りだと600円、10個箱入りは1100円。
お得なのは5個袋入りって事が分からないんです。
その人も悪意が無ければ人に怪我させてしまっても謝れば絶対許されるって考え。
勿論心からの謝罪ではなく、気持ちの入ってない口先の謝罪。
犯罪者と紙一重な人です。
普通に生活しているようでふとした時に感じる違和感。反省する、という知能がないから同じことを繰り返す。反省するということがどういうことか分からないけど「もうしない」という言葉を言えばその場は逃れられるという“知識”だけはある。いくらもうしないと言っても同じことを繰り返すから怒られる。本人はなぜ怒られてるのか分からないから感情的になる。
大人でもたくさん見かけますね。
よくある例で時間を守れない。遅刻して謝って遅刻してを何十回と繰り返す。どうすれば遅刻せずにすむか考える知能がない。
謝ったのに許してくれないと癇癪を起こす。
周りにいる人間は振り回されますね。
グレー程度の知的障害があったり、発達障害があったり。これを社会がどれだけ認めているのか?と難しく思いました。
社会がどのくらい容認したいと思ってるのか?という問題を感じるからです。
このケーキの例だけで言いますと、お医者さまも皆様も「ケーキの容積がちょうど3頭分なら、どこをどう切っても良い」と彼らに思ってあげれてますか?
売り物やお客様にお出しするケーキでも無いのにベンツ型に切る必要はあるのでしょうか?
昨今、発達障害の問題も言われてきましたが、こういう所から無駄に"できている"ものも"出来ない"と思い込んで、相手を断罪することで、犯罪者や落第者を社会が作ったのかも知れないですね。
それに加担しているのは私たちです。
だからといって、犯罪者を許そうとは思わないし、同情できない。もっと低年齢にも厳罰化をしてゆくべきで、被害者やその家族のケアが手厚くなるべきでしょう。
以前のテレビで鑑別所のドキュメンタリーを見た。今までのセオリーが全く通じないことが多くなってきているとの内容であったが、今や入所者は発達障害者や軽度知的障害者がほとんどを占め、従来のプログラムや対応では彼らたちに全く通じず、現場の教官たちが頭を抱えていた。貧しさで盗みをしてしまったような健常児を収監していた昔は、叱咤激励したり、一緒にがんばろうと一体感を持たせることで更生に導けたようだが・・、発達障害の場合それらのやり方は響かないどころか逆効果のことが多い。それらはわかりにくい感情を基にしているし、みんなと一緒も苦手分野だから。
見通しを持てないから「今」のことだけで判断する、相手の気持ちや意図など目に見えないことを想像する力が乏しい、そんな特性で犯罪を起こしてしまうし、繰り返してしまう。罰ではなくまさに障害に合った支援が必要なのだが、実際自分や家族が理不尽な犯罪被害に遭った時は犯人に対して、きっと支援ではなく罰を望むだろう。
そういう意味で加害者も被害者も生まないよう、障害を早期発見し、本人に普通を求めず、比べずそれぞれの発達に合った療育や教育が必要不可欠で、そんなわが子を受容できるよう親側の支援も急務と感じる。
犯罪者の多さは療育・教育の貧しさだとも言えるのではないか・・。
このような作品が多くの人に読まれて理解が広がることで支援体制が豊かになることを願う。
犯罪を犯した人の育った環境や親からの虐待などがとりあげられることは多いですが、見た目ではわからない軽度の障害を持った事が犯罪に繋がったという事はあまり語られていないと思う。
「ちょっと変わってる」や「短気、荒っぽい」などの言葉で済まされ、適切な治療や改善の対応を受けずに育ってしまったが為に犯罪者になってしまった人も沢山いるんだろうと思うと複雑でもどかしい気持ちになる。
色々と考えさせられます。
この作品に取り上げられる少年院に来るいわゆる非行少年と呼ばれる人達は、本人が抱える問題が解決できずに成長し、いつの間に犯罪に関わってしまった。こういった人達は常に一定の割合でいつの時代も存在することから、犯罪に巻き込まれない、手を染めない為にも、早くから問題に気付き、解決する為に、学校教育だけではなくいろんな施設や団体など周囲の人のサポートや世の中の理解が必要なんだと感じました。
知能指数と犯罪の関係性。
生きにくさの中、苦しみ、でも弱者として扱ってもらう事もできず犯罪に繋がってしまう。
何ともいえない気持ちになったが、それぞれの人の過去から現在までを精神科医の視点が見る事ができるのは面白いとおもいました。
妊娠している女の子は今後どうなるのか。
早く続きが見たいです。