2.0
簡単にまとめ過ぎてる
韓国ドラマで何度も取り上げられている題材なので、三大悪女のことは知っていた。そのため、ものすごく簡単に描かれていると思った。
三大悪女になってしまうきっかけは、身分制度であり、ヌヒと呼ばれる最下位の人間は何をされても文句を言えないモノ扱い。
人格のないモノ(人間でない単なる所有物)だから、何をしても許されるという社会制度と文化。それに憤りを感じながら生きてきても、地位と富と権力を持つと同じような人間に成り下がる。
チョン・ナンジョンがずっと自分の味方と思っていた王妃が、実はヌヒ出身の自分を見下していたという結末は、韓国という国の根本を表している。
現代においても血統を尊ぶ韓国では、会社は一族経営。権力のある者は不正でも性的嫌がらせでも何でも、その力を利用し握り潰す。
平気で歴史をねじ曲げ、自分に都合の良いことだけを正当化するお国柄は、歴史があっても全く学ばないのだと韓国ドラマを見て気づいた。
この作品を読んでも、あまりにも簡潔に描かれているため、そこまで深く考えさせられることはないだろう。
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