4.0
所々分かり辛い点があるも総合的に好き
作者様の「俺しか知らないカラダ」が物凄く好みで、そこから本作も買っていました。本日再読してのレビューとなります。
この作者様の特徴なのかな?と思うのは以下2点。
●一重瞼の男性ビジュアルがやたら良い
●最終話が最後っぽく終わりを感じさせずに終わる
まずビジュアルの方ですが、最初は久遠さん(黒髪一重瞼)の容姿にあまり惹かれませんでした。それが話数を重ねるごとにどんどん可愛く見えてくる。
攻め様に間合いを詰められ、最初は戸惑って拒否感が強かったのが、徐々に受け入れていくにつれ、目の表情が豊かになっていってるからですね。
攻め様側、何か魂胆がありそうな感じで出会いましたが、とにかく上手に間合いを読み全幅の信用をされます。グイグイ行き過ぎず、放置せず、逃げ道を作ったり塞いだりの計算をしながら、とにかく間合いを詰めていく。それに従い、むしろ自分の方が可愛いさにやられてハマっていってるのを楽しむ。
とにかく余裕があるのです。この余裕が「身も心も任せて大丈夫そうだ」と感じさせることにつながってもいる。
っぱ男は余裕よなぁと改めて思いました。
だけど。何を言えば、ウケがどの時点でなぜ「この攻めに身も心も任すことにした」と変わったのかがイマイチ掴めませんでした。元々ゲイかも?とは思ってなかったっぽいし、ノンケとしていきなり抱かれるとかハードル無かったわけない。そのハードルを越えていいと思わせたのはピアスやタトゥーと同じ自分を痛めつけるためだったのか?いや、そうしたら後々あんな風に心を開いていけないはず…
最終話は最後でないかのように、まだまだこの先続きがあるような気配で、ふと終わります。
これは本作に限ったことではないので、おそらく作者様の思惑なのでしょう。
なんらかのオチをつけてハッピーエンドとはせず、日常の一コマで先を期待させながら終わる。
実は私はこの手の終わり方はあまり好みでなく、ちゃんとオチがある事を好む方なのですが、だからといって作品全体の評価が下がったとは感じませんでした。
だけどやっぱりちょっと残念感。
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