2.0
by
匿名希望
どちらも毒親育ち
ネタバレありのレビューです。表示する
夫のつとむは、幼少期に親に甘えられない上に、妹の世話をしたりと、子どもらしい子ども時代をしっかり過ごせていない。
こんな風に、子ども時代に大人でいることを強要された人の事を、アダルトチルドレンという。つとむは十分当てはまると思うし、パーソナリティー障害も持ち合わせていると思う。
物事の判断、好き嫌いが0か100しかない。極端に真面目だが、一方で無責任、支配的等々。
一方、妻のももこの家庭は、暴力を振るう父親に、耐えるだけのドレイ(漢字で書いたら跳ねられた)母。
完全に機能不全家庭。やはりこういう育ちの人もアダルトチルドレンとなりやすい。物事をやり遂げることが困難だったり、(育児を理由に簡単に漫画を止めてしまう)一方で、設定した目標額を達成するなど、のめり込む(苦手な家事はほったらかし)。
ほどほどのバランスが取りにくい。
二人とも傷ついた者同士だと思ったし、扶養から抜けたいは添え物で、本質は互いのパーソナリティーの問題ではないかと感じた。
傷ついた小さな子どもの自分(インナーチャイルド)を抱えながら、ぶつかりあって、傷付けあって、互いに依存して離れられない。似た者同士の家族模様に思えた。
でも、誰しも少なからずインナーチャイルドを抱えながら生きてる。つとむやももこと似た家庭環境で育った人は多いし、完璧に健全な家庭などあるのか疑問。
これからは、この夫婦が内面の問題に早く気付いて、向き合うことだと思う。
いびつな二人が育てる息子のたるとくんが健やかに育つことを願うばかり。