4.0
20年前に経験した
なんだろぅ、やっぱり時薬と言われる通り20年近く経つと何を言われたのかは忘れてしまって思い出せないけど、25年前の私はももこと同じだった。夫は自分中心で家事育児は私一人の仕事、友達と会うのも子連れ、夫の夜勤明けは眠れるように子供を連れ出して夕方まで家に帰れず、疲れたから週末は子供連れてどっか行ってくれと言われ、平気で私の親兄弟を侮辱してくるモラハラ野郎だった。忘れもしない夏休みの終わりが目の前に迫った夜10時ごろ、子供とあーでもないこーでもないと夏休み宿題を終わらせるためにつきっきりでやっていたところに「うるせぇ、寝れないだろが!」と怒鳴り込んできた夫は私を掴んで階段から突き落とした。ま、大怪我はしたものの情だけで繋いでいた私の気持ちをすっぱりと切る事ができて離婚、今は幸せに暮らせている。結局正社員にはなれなかったが派遣と契約でなんとか子供も育てた。20年前子供を優先するシングルには正社員は夢のまた夢、周りもパートで良いじゃない子供が可愛そうよと言われ就活しなかったのは悔いが残るが支えてくれた親には感謝しかない。入園前の子供と二人だけの世界は社会から隔離されたような感じでノイローゼになりそうだった私、幼稚園入園で先生やママ友と話すようになって息を吹き返した感じがして自分の意見を言い出したのも夫は気に食わなかったのかもしれない。娘には子供の頃から資格のある仕事に就きなさい結婚して子供ができても辞めなくて済む仕事にと言い続け無事そういう職業に着いた、これで子育て離職の不安は無くなった。この作品を読んであの頃を思い出して悔しさが蘇ったが同時に決断して良かったとも思った、離婚しない選択をしたももこには幸あれ〜と思う。
- 3