5.0
壮絶で過酷な物語
不穏さはありますが、序盤は静かです。ただ、陰惨で血生臭い物語が苦手な方には決しておススメしません。ゾッとする光景が夢に出るかも知れません。
ストーリー展開はよく練られたもので、私は一気読みしてしまいました。
というか、途中で止めたら気になって眠れない。
若い二人のベッドシーンも多いのですが、ソーニャさんとはいえ、TLなのかと疑問が残るほどの過酷な宿命を背負ったヒロインです。
夢の中で、過去の記憶を取り戻していく。夢と現実を行き来するヒロイン。幼い頃の思い出が幸せであればあるほど、人としての尊厳を踏みにじられる、絶望と狂気の今現在に声が出ません。
フランツだけが大きな救い。色んな人の顛末に泣けます。レオ(泣)。
憎悪と愛がキーワード。
二人には、そして二人が紡ぐ家族には、幸せにぜひなってほしいものです。
- 4