5.0
太った男の子が痩せて王子に愛される、っていう単純なストーリーの中にとても色々な大切なことが詰まってる。
キーワードは劣等感でしょうか。
蓮くん、王子先生、先生の患者さん達、それぞれ外見において劣等感を感じていて、それとどう向き合って生きていくのかを描いている作品でした。
BL要素はその中の一部にすぎないのかなと。
蓮くんよりも、王子先生の方が色んなことを抱えている人で、辛く寂しい想いを蓮くんによって掬い上げてもらったときはジーンときてしまった。
いつも強く生きてきた王子先生だからこそ、蓮くんに出会えたし、自分で幸せを掴み取る蓮くんと王子先生はとても魅力的でした。
エロは少ない、というか最後だけ。
蓮くん高校生だから、王子先生我慢します。
あと、蓮くんのお母さん、とても素敵。
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