5.0
いくえみさんの大ファンです。
子供から大人へ変わっていく主人公の昔の心の中を覗いてみたい。
子供頃って悪気なく人を傷つけてしまうことってあったな。
自分の気持ちに自分自身が気づかないことも多かった。
そういった心のきびをかかれているマンガでした。
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いくえみさんの大ファンです。
子供から大人へ変わっていく主人公の昔の心の中を覗いてみたい。
子供頃って悪気なく人を傷つけてしまうことってあったな。
自分の気持ちに自分自身が気づかないことも多かった。
そういった心のきびをかかれているマンガでした。
久しぶりに読みたくなり購入しました。やっぱり何度読んでも良いです。当時この本を読んでた時を思い出します。
思春期の中、なかなか自分の正義を通せない歯がゆさがうまく作品に現れています。
この世代は、良くも悪くも自分の環境がうまく行けばそれで良いのですよね。
成長過程で傷つき、傷つけられ余計なものをそぎ落としながら大人になる。
そういうのも経験として必要かもしれない。
当時読んでいたので懐かしく、一気に読みました。
いくえみ綾は、この時代の絵柄が一番いいです。
ストーリーもおもしろいです。
中学生時代の友情関係、恋愛関係の絶妙な心理描写が面白いです。
大人になればなんてことないことなのかもしれないけど、10代の頃って自分もそうだったなぁと共感できます。
この作品が出た頃のいくえみ作品はだいたい派手さのない、しみじみした感じの作品が多かったように思いますが、これもその一つです。
淡々と、どこにでもいるひとりの女の子の中学生から大人になるまでを追っていく作品。
主人公も、かわいい!という感じではない、本当にクラスにいそうな感じの子です。
でもそれゆえ、とてもリアリティがあり、親近感が湧きます。
「ちっこい世界だけど私たちのほとんど全て」だったかな。そんなフレーズがあって、ああ、たしかに中学生の頃って本当にちょっとした友達の行動に不安になったり、安心したりしてたなぁと思い出しました。
淡々としてるけど深く、あとで読み返したくなる作品です。
登場人物たちが、中学生から大人に到るまで、様々恋愛を経て成長していく姿を描いたラブストーリーです。たまに見えるちょっとダークでリアルな心理描写も私はけっこう好きです。