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からゆきさんの物語読みました。最後はこの仕事を離れましたが、ほんの一握りだった事でしょう。悲しいお話です。
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からゆきさんの物語読みました。最後はこの仕事を離れましたが、ほんの一握りだった事でしょう。悲しいお話です。
新聞にあった「ダイヤモンドおなご」を見て、歴史好きなのでからゆきさんを調べたら、このマンガが出てきました。ちょっとグロテスクだけど、下品な描写は最小限だと思います。最初の話は13歳って多分数えだから今の11歳くらい?15くらいで嫁に行くって時代だからそんなもんかな。そんな幼い子が騙されて来た
女が身を売ることを軸にして、さまざまな国と時代の実際にあったことから物語を作っている。からゆきさんは聞いたことのある言葉でも具体的にどの頃合いのお話なのか知ることができた。
明治時代は田舎の貧困農村で人身売買が普通にあった。
いまからは考えられない黒歴史。
女は敷いたげられてもたくましく生き抜いていく知恵を見つける。
精神的には男より強いのかも知れない。
政府主導で、日本の外貨稼ぎのためにこのように半分騙されて外国に売られた子たちが現実に沢山いたわけで。
それも合法的に。
女性の悲しい歴史を感じます。どう足掻いても逃げられない環境でも希望と知恵を持ってたくましく生きてきた先人に拍手です。
史実にありそうなお話ですよね。
お金のために女は身売りするしかないなんて、辛い時代ですね。
しかも異国に身売りなんて
なにより、あの船底の密航者たちの環境が酷すぎる。好きで密航するわけじゃないから余計にそう思えます。死人も出そうなのにそこは触れてない。
本当にこんな時代があって、こんな残酷なことがあったのかと信じられない、信じたくない気持ちになります。愛し合っているのに簡単に一緒になれないなんて辛すぎます。
安武先生の別の作品から飛んできました。
女郎やからゆきさんなどの黒歴史、女性の強さ、人間模様、とても丁寧に描かれていてどの作品も面白いです。
最初のお話、か弱くしたたかな友人ゆりとは対照的に、自分の足で立ち努力をするミキの強さに心打たれました。