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残された者への思い
私が読んだ小説の中で、それも実話を元にしてましたが、病気で長く生きられないとわかった若い母親が、退院できない身体だったが、退院して家に帰り、可愛い娘や夫、義母につらくあたります。
残された者に自分への思いをかき消すように振る舞い、絶命して行きます。
近所に同じ位の女性がいて、娘も慣れていて、その後、その方がその家の嫁になります。
「一つのつぼみは一度より開かない」と、その絶命した女性が子どもの頃、教えてくれた先生に、その女性は手紙を書いていました。「先生、私いいこと思いついた!先生ありがとう!」と書かれていたとのこと。
先生が女性を尋ねた時に、義母が「いい嫁だったんだけど、病気になって退院して来てから、人が変わってしまってね。あんなに可愛がってた子、寄せ付けなくなって。まあ、近くにご縁があって、あの子もよくなついてたから、今はとても幸せです。」と話を聞かされた。
自分への思いを断ちきらせ、他の人と共に幸せになって。と旅立って行ったのでしょう。
もし自分だったら、どうするか考えると、中々難しいなとは思いますが。
始めはヒロもそうしようと思ったのかな。
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