1.0
純のほんとうの後悔はこれから始まる
真山の純粋さにおされて最終話まで課金したのになんという結末。自立に向けて努力してきた純も応援してたのに、結局安定を選ぶという結末。リアルでは妥協に落ち着くのもわかるが漫画なんだから情熱に突っ走ってもいいのでは。真山とのハッピーエンドの伏線をあっちこっちに散りばめていたのに裏切られた気分にさせられた作品。
最後の方、タケがメンタルで休職してるけど、これたぶん鬱病だよね。鬱病のリアル感がなさすぎてビックリ。作者は鬱病の家族のリアルも知らないんだろうという描き方でビックリ。元旦那も鬱病で休職してたけど、ほんとの鬱病患者は外面いいから家族に笑顔なんか見せられないし、家事に集中なんかできない。主夫に専念して朗らかな雰囲気などありえない。リアルの鬱病患者は仕事人間ほど自暴自棄になる。ダメ人間だと怒ったり泣いてばかりいる。ちょっと調子が良くなれば仕事に復帰したがってまた悪化。そのくり返しだよ。荒れて家族に八つ当たりなんて日常茶飯事。
純は仕事に専念できて円満なハッピーエンドになってるけど現実ではありえない。夫が躁状態から落ちた時、妻は仕事に集中できない。家事と仕事とメンタルサポートの両立で疲弊する。それに鬱病は再発率が高い。最終話で純が言ってるけどいずれ心底から後悔するだろう。真山は陰キャ、コミュ障で描かれてるけど、自分のことをわかってて妥協せず生きてる真山の方がメンタルは健康的。タケみたいに外面が良くて内心我慢してる方が危ないよ。そういう意味では純とは似た者夫婦。純が真山を選べば良かったと心底から後悔するころには、真山にはほんとにいい彼女ができてるんだろうな。
真山ハッピーエンドの伏線回収がないガッカリと、鬱病患者のリアルからかけ離れた描き方のダブルガッカリで星1つ。
- 20