5.0
前半はいじめている描写が胸糞な気分になるけど、後半はとても感動します!主人公の男の子が小6にしては精神的に幼いというか無知で自信家で未熟で、耳の聞こえない女の子という今まで出会ったことのない存在を最初は興味半分にからかっていた程度だったのに周りのクラスメート達の反応も後押しして段々エスカレートし、親や校長先生が出てくるほど大ごとになってから手のひらを返したように石田をいじめ出すのは本当に恐怖だし残酷。しかもずっといじめていた西宮が机のいたずら書きを消してくれていたことを知るけど、時すでに遅しで…。それからも中学になってもいじめは続いて、小学生の時はガキ大将で明るく活発な男の子がみるみる大人しくキャラが変わってしまったことに、自業自得だとは思いつつも悲しかったです。西宮と再会してからも、過去の苦い思い出が付き纏いお互いにうまく距離を詰められない感じが苦しいというか切ないというか…!
でも西宮がマンションから飛び降りた時に命がけで救うのが過去に彼女をいじめてた石田ってところが本当に感動。
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