4.0
主人公の「こわい」「気持ち悪い」「苦しい」「くやしい」という気持ちが、読んでてダイレクトに伝わる。
くそーっ、証拠さえあれば!と思いました。
証拠を残しておくことが、もはやこの件は全てといえる。
主人公がもしそこまで頭が回っていたとしたら、
たしかに訴えは成功していたのかもしれない。
でももしあっさり解決していたら
こんなに自分の心には残らなかったと思う。
「大人の問題提起シリーズ」というだけあって、この問題に少しでも目を向けてもらうことに意味があるとしたら、簡単に解決するよりもこの方が響くかも。
主人公が追いつめられていく過程が読んでてツラかったです。
堂林がしれっとウソをついて誤魔化すのが、本当に憎たらしい。
軽く扱われがちなセクハラの重みを理解するための作品だと思いました。
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