3.0
グリム童話をモチーフにした短編集。
ボタンの掛け違いのような、些細な感情のすれ違いから始まる愛憎劇。
登場人物の心の葛藤が丁寧に描かれており、それがこの作品の大きな魅力になっています。
オムニバス形式で描かれた作品たちの中には、後味の悪いラストもハッピーエンドもありますが、
バッドエンドの中にも救いがあり、ハッピーエンドの中にも引っかかる部分があり・・・と後を引くストーリーです。
ハマる人はハマる内容だと思います。
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レビュアーランキング 241位 ?
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グリム童話をモチーフにした短編集。
ボタンの掛け違いのような、些細な感情のすれ違いから始まる愛憎劇。
登場人物の心の葛藤が丁寧に描かれており、それがこの作品の大きな魅力になっています。
オムニバス形式で描かれた作品たちの中には、後味の悪いラストもハッピーエンドもありますが、
バッドエンドの中にも救いがあり、ハッピーエンドの中にも引っかかる部分があり・・・と後を引くストーリーです。
ハマる人はハマる内容だと思います。
巷説百物語の続編。
前作の主人公、山岡百介が晩年に「不思議な話」を明治の若者たちに語るという内容です。
前作同様、質の高いミステリーで大変面白いです。作画も原作のイメージを損なわず、良くマッチしていると思います。
作品に対する不満ではありませんが、気になることが一点、
前作と比べ、1つのエピソードのボリュームが増えたためか、1つのエピソードに対する話数が増えています。
その1話辺りの区切りかたが強引で、折角のシナリオを「ぶつ切り」にしたような読みづらさ、テンポの悪さが気になりました。
これは作品の問題ではなく、掲載にあたっての編集の問題だと思いますので、非常に勿体ないなと感じました。
鎌倉時代初頭、二人の天才仏師の物語。
動の運慶、静の快慶。
2つの大きな才能がぶつかり合い、高め合って時代を超えた傑作を作り上げる・・・というスケールの大きなストーリーです。
この作品内で運慶・快慶はライバルとして描かれていますが、その交流は爽やかなもので読んでいて好感が持てます。
一点、この作品を読むにあたり注意すべき点があります。
東大寺の金剛力士像は昭和の頃までは阿形は快慶、吽形は運慶が制作したと伝わっており、それが「常識」でしたが
1988~1993年にかけて解体修復が行われ、運慶がプロジェクトリーダーとなった慶派のプロジェクトとして様々な製作者が携わった作品だと判明しました。
そして、このマンガ運慶は1988年に初版の作品です。
つまり現在の解釈とは違う、古い説で描かれています。
しかし、それは欠点では無く、学説の移り変わりなどの歴史のロマンを感じるスパイスとなっていると思います。
近未来の沖縄県、海上に建設された人工島での物語。
海難事故で父を亡くした少女が、父を追いかけ、海で成長していく・・・という典型的な少女の成長物語です。
ラストの主人公の成長した姿にはホロリときます。
世界観や設定はありがちな内容とも言えますが、ラストまでストーリーが綺麗にまとまっていて好感が持てます。
絵も丁寧な感じで読みやすいと思います。
話数も手頃で購入しやすく、海洋ロマンが好みなら買いだと思います。オススメ。
どことなく昭和の雰囲気のある恋愛ものです。
オムニバス形式ですが、登場人物が重なりあうのが特徴で、ある物語の主役が、ある物語では脇役となり・・・といった具合に、さりげなく「登場人物のその後」が描かれているのが嬉しい。
「人と人はかかわり合っている」「人はそれぞれの人生で主人公」といったメッセージなのかな、と感じました。
ちなみに14話~は独立した読みきりです。
悪くはないけど、ちょっと微妙だったかな・・・。
北斗の拳のパロディマンガです。
この時点で「北斗の拳をバカにすんな」と思う方にはオススメできない内容となっています。
まずストーリーですが
世界の終末に備えて必殺拳を身につけた戦士たち・・・だが、終末は訪れず敵もいない。
「自分は何をすべきか?」
悩みを抱えたまま主人公はキャンパスライフを送り恋愛に身悶えする・・・。
この設定が奇抜で、思わず吹き出してしまう破壊力を秘めたギャグが点在します。(下ネタは多め)
しかし、「北斗の拳の戦士を現代日本に送り込み、そのギャップを楽しむ」という強いインパクトのあるギャグゆえに、馴れてしまうと急に飽きてしまいました・・・。
個人的には半分のボリュームで良かったかなと思います。
表紙と原作者のみで中華料理の蘊蓄マンガと勘違いして購入。恋愛マンガでした。
好きな女の子に振り向いてもらいたくて、男が空回りしながら距離を縮めていく・・・
シンプルでわかりやすいラブストーリーです。
あまり入り組んだ人間関係のラブストーリーが好きではないので、好感をもてる内容でした。
ラストもいい感じで読後感も良い。
話数も手頃で購入しやすく、ちょっとしたラブストーリーが読みたい人にオススメ。
妻に先立たれた老人が、ひょんなことから主夫をすることになった。
頼りは妻が残してくれたノートだけ・・・。
地味な話ですがジワジワくるモノがあります。
淡々と、かけがえの無い日常・・・この作者のこの手の話は素晴らしいものがあります。
オススメ。
久しぶりにジャンプの漫画を読みましたが、正に王道スポーツ漫画。
体の小さな主人公が、熱い意志で敵も味方も巻き込んで、大きな敵を倒す。
古き良き「ジャンプ3原則」
努力・友情・勝利を満たした少年ジャンプらしい良作です。
オススメ。
「料理勝負」をするタイプの料理漫画です。
この作品の特徴は「主人公が悪者」だということで、勝つためには手段を選びません(まあ、敵も悪いやつ多いですけども)。
あくまで「料理勝負」に拘る漫画で、食べてみたくなる料理や、思わず作ってみたくなる料理は出ません。
勝負のテンションの高さを楽しむ漫画です。
アクの強い絵とキャラクターで好き嫌いがハッキリしそうな内容ですが、私は好きです。
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