5.0
地位が低いけど愛国心溢れる賢姫
王女様が伝書鳥になって亡国の危機にある自国の軍で活躍するお話です。
突拍子もない設定に見えますが、鳥になった事がちゃんと後から活かされてきますので是非読みすすめて欲しいオススメな作品です。
人気そんなに無さそうなのが悲しい。とっても面白いのに!
※以下、ネタバレなので知りたくない方は読まないでください。
皇帝候補の姉達の目に止まらないよう平凡なフリをして閉じ籠もり命を繋いできた8番目の王女。
でも本当は軍略にも統治にも長けて行動力まで持つ上に、荒民にさえ救いの手を差し伸べる賢帝の器です。
国の為にどうなるのがいいかが考え方の基準で、自分の命を脅かすはずの姉達の生存をずっと祈ってる所が素敵です。
生にしがみついてきたのに自分が国の為にならないと命を捨てる勇気を見せた時はウルっときました。
ヒロインは普通の民になって自由に生きたいと望んでいますが、姉達次第ではあるけど周りがそうさせないんじゃないかなぁ。
裏切り者が現時点で断定出来てないとか、ヒーローの戦前の立場がどうなるかとか、難しい問題が沢山ありますが、ヒロインが幸せになれるように願いながら最後まで読みたいです。
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