午後3時の通りすがりさんの投稿一覧

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1 - 6件目/全6件

  1. 評価:4.000 4.0

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    恋愛というよりもサスペンス

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    「ようこそハリネズミの国へ」だったか、通称ハリネズなる乙女ゲームの世界に転生した話

    主人公の聖女ネルラ
    悪役令嬢ラビィ(漫画としてはこっちが主人公)

    どのルート進んでも鬱展開のほぼバッドエンド
    そもそも、ほとんどの攻略対象とは結ばれないという、トンデモ乙女ゲーム

    これまた設定だけが凝りに凝っていて、でも実際にプレイしててもほぼ関係してこない
    聖女がどうして聖女なのか、聖女が何をするのかすら謎だったりする

    悪役令嬢ラビィも、ゲームとしてはたぶんあまり出てこない(学園でクラスすら同じでないという)
    ゲームが始まるまでに、悪役令嬢の役割はほとんど終わっているというまさかの内容だったりする

    よくあるエセ聖女ではなく、本当に聖女なネルラ
    聖女は「隷従の魔法」という自分よりも魔力の低い人間を操る力を持つ(ゲームには出てこない)

    聖女とは名ばかりで、実はおっさんもいたという衝撃の事実も発覚する(ゲームには出てこない)
    聖女は平民からしか現れず、実は王家に都合よく人間を操るためのドレイのような存在

    平民出身のネルラが、貴族になるための踏み台にされたのが悪役令嬢ラビィ
    隷従の魔法をかけられ、メイドのネルラを強制的にイジメさせられる
    そこで健気に振る舞いラビィのことも見捨てない殊勝な少女としてラビィの家族に気に入られ、そのコネで貴族の養子にしてもらったネルラ

    この辺りまでで悪役としての役割がほぼ完了しているため、隷従の魔法がある日解けたラビィがわりと自由にしていてもネルラはあまり干渉してこない

    貴族の養子となったネルラが学園にやってくるあたりからゲームスタートぽいので、ここまでがすべて前日譚と設定のみの話
    ほぼ全ルート攻略対象と結ばれすらしないとか誰得のゲームなんだか笑

    恋愛要素はほぼ皆無に等しく、完全なるサスペンスだと思えばけっこう楽しい

    • 0
  2. 評価:4.000 4.0

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    悪役が本領発揮してから

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    最初は、うん、イマイチだけど…
    公爵令嬢や第七王子としてはぶっ飛んだ主人公サイドよりも
    悪役サイドのアホさ、無能さ、クズさ、更に上を行く支離滅裂っぷり、を楽しむ漫画だと思う
    悪役が本領発揮するあたりから面白くなるかと

    定番のバカ王太子からの婚約破棄〜だけど別にコッチも要らんからいいけど知らんよ?…みたいな始まり

    代わりに婚約させられた第七王子も正直イマイチ
    街の人からは王子様とかではなく「アシュトンさん」と呼ばれ慕われていて、冒険者としての腕も確かなようだけど…
    登場時のノリが「おめぇ強そうだな!オラわくわくしてきたぞ!」ってかんじで、王太子とは別の方向で、ないわーと

    遠路はるばる馬車に揺られてやってきた公爵令嬢に屋敷の門すら開かず雨の中長時間放置
    キレた令嬢が剣で勝負を挑むと乗ってくる…まではいいけど
    長旅の疲れ・スカート・ヒール・雨で濡れて冷えた状態、な令嬢を休ませるでも着替えさせるでもなく、手加減なしに不意打ちまでしてくる非紳士っぷり
    ヒールじゃ戦えないと裸足になって怪我してるのに止めない
    しかも令嬢が放った魔法で負けちゃうという情けなさ
    そこで「おもしれー女」が発動されて惚れるみたいだけど…ねぇ?

    公爵家って偉いじゃん?王家の分家みたいなものじゃん?
    王太子〜第七王子まで、こんな仕上がりな王家なんてクーデター起こして滅ぼしちゃえばいいのにと思ったりする
    ※そもそも王太子がアホみたいに金使いまくって、裕福な公爵家と結婚しないともう終わりだレベルの王家

    さらに最新の方の話を読むと、本気で王家滅びればいいのにって感想にしかならないエピソードも出てくる

    悪役はただ単にアホなのではなく、それなりの事情もあるが、だいたい全部「王家が悪い」に落ち着く

    単純なキャラクターに似合わず、意外とストーリーとしては練られていると思う

    • 0
  3. 評価:4.000 4.0

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    ぶっ飛びすぎてて面白い

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    モカ: 箱入り(物理的)公爵令嬢
    サイフォン: 第二王子(腹黒い)

    幼少時はそつなく社交をこなしていたモカ、裏で大人が「出来すぎて気に入らない」的な陰口を叩く場に遭遇し、社交に出ないフツーの引きこもりに

    7歳の子供に魔法を授ける儀式のために久しぶりに外出
    トンデモ理由(服が黒くて地味)で平民だと決めつけてきた伯爵令嬢に絡まれる
    大事な本を取り上げられ、踏みつけられて完全に人間不信に
    その時に助けてくれたサイフォン王子になんとなく好意を抱く

    面白いもの好きを公言する王子に「箱入り」のまま成人式に出るというアプローチで、まんまと王子の興味を引き婚約の話が持ちかけられる
    宰相であるモカ父と、国王であるサイフォン父が、婚約させちゃおうと裏で手を組んでいたりもする

    箱はとんでもなく有能で、
    中は空調要らずの快適空間かつ、中の人間を健康に保つ機能つき(毒や病は無効、月単位で飲まず食わずで死なないレベル)
    ちっこい箱(飛行可能)で盗聴録画も可
    あらかじめ相手側にも箱を渡していれば、中に入れた手紙や品物を送ることも可
    しかも戦闘能力完備w

    サイフォンは腹黒丸出しでどうにも嫌い
    王族なら腹黒さも当然とはいえ
    困らせにきてる?利用されている?と相手にワザと感じさせてるのかってくらいに取り繕いもしなければ説明もない
    手紙のやり取りに使う裏紙で情報漏洩をし、気を利かせざるを得ないモカに不正を行う人間の調査をさせるところが1番イヤ
    こんな重要な事を「匂わせ」程度で気軽に押し付けるな!
    公にはできなくても、きちんと本人間で説明、依頼、合意の手順を踏めや!と

    サイフォンは今のところ王座に興味ないと発言しているが、第一王子派は暗殺とかしてくるし傀儡政治狙ってるので、たぶん王を目指す
    なによりモカの頭脳と箱をものにしたらどうあっても周りが放っておかない
    そうなるとモカ王妃も不可避になるw

    • 0
  4. 評価:4.000 4.0

    いちいちセリフが切ない

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    悪徳領主が屋敷に隠していた純粋無垢なひとり娘
    悪徳領主を倒すために使用人として入り込んできた革命者
    その2人が恋人になり、いざ革命が起きてお嬢様は裏切りを知り、潔く処刑されてやるために悪女を演じて死んでいく…のに死んだ途端に生まれ変わった

    お嬢様の記憶を持った孤児は前世の償いのために清貧以下の暮らしを自ら求め、楽しいと思えることはしないようにしている
    働き者で「償い」のために生きている孤児の少女は実は周囲からの評価も高く、領主となった革命者の屋敷に使用人として行くことになり、大人になった元恋人に再会する

    ホントに、境遇だけじゃなく表情とかセリフがいちいち切ないんだけど
    読み進めると少しだけ、切なくするためにわざわざ最悪の状況にしているんじゃないか、避けようと思えば避けられたんじゃないかって思えてしまう

    悪徳なのは分かったけど、領主家族は本当に皆殺しに値する罪を犯したのだろうか
    (身分剥奪の上、追放の方が貴族的には死ぬよりも辛いとしても)
    家族の悪事には加担していないどころか悪事そのものを知らなかったお嬢様は、どうやら周囲の人を虜にする魅力と至極まともな倫理観と優しさとおおらかさを持っていて、お嬢様に真実を伝えて自ら立ち上がってもらい領主の父を引退に追い込むこともできたんじゃないか

    本当にとんでもない悪党一家で皆殺しが避けられないとしても
    魅力や能力を持ったお嬢様を生かしておいて反乱の種を残すわけにはいかないとしても
    じゃあ裏切る予定なの分かってるのに恋人になってしまうなんて酷すぎないか?

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  5. 評価:4.000 4.0

    悪意がないことが悪意

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    ヒロインの家族が出てくるシーンは本当に、余すところなく、漏れなく不愉快

    たぶん少しでも話のテンポが悪くなると、面白さを不愉快が超えてきてしまうと思うくらい
    話は気になるのでポイント使って読み進めたいと思いつつ完結していないので、終わりが見えないと、このイライラに耐えられそうにない…

    家族からのヒロインの扱いは無関心を超えていて、もはや他人レベルに「どうなっても気にしない存在」
    なんせ家出を気にしないどころか、寿命僅かであることや奇跡の才能を持っていると聞かされても信じない
    信じる信じないの前に、心配すらしないんだから本当にどうでもいいんだろう

    それでも常に家族愛や義務感を押し付けてくるが、ヒロインには愛も義務も返さない

    ただ、本当に悪意がないらしい
    むしろ「良くしてやってた」くらいに思っている
    家出から家族はほんの少しだけヒロインに対する言動を省みる
    言い訳が出ればまだマシな方で、なんでこうしたんだっけ?と忘れてるレベル
    思い出しても「そんなことで家出する?」程度の反応

    親もあり得ないが、特に病弱設定の妹
    姉に置いていかれたくないからと仮病を使ってまで外出制限に姉を道連れにするが「むしろ姉が好きだから」と悪意ゼロ反省ゼロ

    悪意なく家族に不利益与えられるなんて、本当に改善のしようがない、悪意以上に悪だと思う

    ヒロイン何も言わなすぎダンマリしすぎと感じることもあるが、
    「誰かに期待する、頼る」という思考が消滅してるだろうなと思うくらいに存在を無視されている

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  6. 評価:4.000 4.0

    漫画だからシンプルで良い

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    基本は子供1人の症例に2話完結、すぐに結論が出て快方へ向かう

    環境による精神的な病気も多く、現実はこんなに簡単に環境改善・症状改善とはいかない
    摂食障害とか特に

    でも漫画だから複雑すぎるよりも読みやすさ優先のシンプルで良いと思う

    子供は症状に気づかない、気づいても隠そうとする、周りの目にはポジティブorネガティブに見えていても色々と抱えているものがあり、様々な(時として珍しい)症状として現れる

    それを知るキッカケには十分な内容だと思う

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全ての内容:★★★★☆ 1 - 6件目/全6件

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