5.0
昭和の切ない物語
ストリップ劇場の盛衰と関係者の人生、戦後から高度成長期の風景をまとめた切ない結末がエロ漫画を期待したチンコを最後にしゅんとさせる。が、見事なストーリーにホロリとする。秀作です。
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ストリップ劇場の盛衰と関係者の人生、戦後から高度成長期の風景をまとめた切ない結末がエロ漫画を期待したチンコを最後にしゅんとさせる。が、見事なストーリーにホロリとする。秀作です。
読ませる展開からのメリハリのあるエロスの配分が素晴らしい。
一歩を踏み越えてしまうストレートな因果関係の流れが良い。
凝った伏線からご都合主義にはまることのないエロスの秀作群です。
少々エロ方面で頭のネジが飛んだ人が近隣に蝟集しているって安易さはさておき、ストレートにエロを追及するストーリーはとても楽しい。
大都会の裏社会に蠢く特殊処理関係者と風俗娘が実は近親者という伏線はご都合主義過ぎた。他者との接点が希薄な都市の闇で惹かれ合った者が作る物語が台無し。
偶然の出会いからご都合主義の再開を経て文士がエロにはまって行く様子を描いているが前半説明的描写がストーリーへ読み手がのめり込むことを疎外している。
ダメ人間がエロス方向で幸運に恵まれまくりなエロ楽園話。妙に凝った葛藤がなくストレートにエロに突っ走るのがいい。
まあまあ見事な復讐達成で終われば良かった。リング→らせん→ と話が壮大になってつまらなくなるパターン。
エロを期待してパンツを下げて読み始めた読者が高確率で風邪をひくであろう緩く遅いストーリー展開。リアルではあるが、冗長。