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作品レビュー
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381 - 390件目/全498件

  1. 評価:3.000 3.0

    四十代、どうなんだろう

    主人公三人がそれぞれ違う色合いで、パリッとキャラは立っている。
    テンポのよさも手伝って、退屈せずに読めたことは確か。

    ただ、正直、あまり共感はできなかった。
    個人的な問題で、この漫画に責任はないのだが、大人の条件のひとつは、孤独を受け入れられることではないかと思っている。
    確かウシジマくんもそんなことを言っていた。
    嫌な言い方になってしまうが、四十代、孤独くらい引き受けろや、と思ってしまった。

    ただまあ、この作品には一貫して「持つべきものは友」という軸があるので、これはこれでいいのかもしれない。
    「それが四十代の結論でいいのか」という思いは残るが、それは、四十代を経験したことのない私が言うことではないかもしれない。

    • 3
  2. 評価:3.000 3.0

    小綺麗な都市伝説

    個人的に、都市伝説の類は非常に好きである。

    漫画としては、都市伝説を上手に広げて、ストーリーにした印象。
    既存の都市伝説だけでなく、オリジナルも入っていて、新鮮味はある。
    各エピソードにはちょっとしたひねりが加えられていて、退屈せずに読めた。

    ただ、安心して読める反面、都市伝説に対するあっと驚くような新解釈や、ぞっとするような「踏み込み」には乏しく、もう少しおどろおどろしいものが読みたかった気もする。
    あくまで、都市伝説をモチーフにした、ライトなホラー、という位置づけか。

    • 3
  3. 評価:3.000 3.0

    徹底的に空っぽ

    最近よくある「ゲームもの」の中でも、際立って空っぽ。
    個々の死には何の重みも価値もドラマもなく、「ゲーム」の真意も狙いも冗談みたいなもので、「意味づけ」を徹底して拒否しているように思える。
    特に「バスケ少年」のシーンなんかは、漫画におけるドラマチックな死、に対するアンチテーゼのようだった。
    それを薄っぺらさと感じるか、潔さと感じるか。

    まあ、短い間ドキドキして、後には何も残らない、そういうジェットコースターみたいな漫画も、あっていいと思う。

    • 3
  4. 評価:3.000 3.0

    漫画と世相

    悲しいながらに世相を反映した漫画であり、今の時代に読まれるべき漫画のひとつではないかと思う。
    その事実が辛くて、途中で読むのをやめてしまった。
    私の気分の問題であり、漫画には何ら責任がない。

    この漫画を否定するつもりは全くないが、これが「読まれるべき」社会なんて、勘弁してほしい。
    私が何を言っても世の中が変わるわけではないけれど、それが正直な気持ちである。
    だいたい、現実はもっとずっと酷いのだ。
    昔読んだ小説の中に、こんな台詞があった。
    「この世が子どもにとっていい場所だったためしはない」。
    何てことだ。

    醜いものや残酷なものを漫画の中で見るのは決して嫌いではないし、「闇金ウシジマくん」なんか大好きなのだけれど、こればっかりは、どうしても駄目だった。
    申し訳ない。

    • 3
  5. 評価:2.000 2.0

    裏も表も関係ない

    前作のレビューにも書いたが、主人公に何の哲学も感じない。
    「表の社会では冴えなかった主人公が、裏社会では…」みたいな話だが、違う。
    主人公は何も変わっていない。
    ただ、表の社会で振り回されていたのが、裏の社会で振り回されるようになっただけだ。
    それを意図した皮肉なリアリティー作品ならば見事だが、明らかにそうではない。
    振り回されているだけの人間の物語など、私は読みたいとは思えない。

    • 4
  6. 評価:5.000 5.0

    「ジョジョ」という発明

    「スタンド」というアイテムにしても、漫画としてのある種異様な表現方法にしても、「ジョジョ」というのがもう、ひとつの発明であって、これがなければ生まれてこなかった、という作品はたくさんあるのではなかろうか。
    そういう意味では、優れたパイオニアであり、同時に決して追いつけない完成品でもあるという、稀有な傑作だと思う。

    • 4
  7. 評価:2.000 2.0

    勉強不足

    風変わりな精神科医の主人公が、患者の深層心理を解き明かす、的なサスペンス。

    正直、この題材を扱うにしては、勉強不足。
    ちょっとかじったレベルの心理学、精神医学を漫画に「取り入れた」程度で、素人目に見ても、さすがに浅すぎるし、リアリティーも何もあったものではない。

    別に精神医学に限らないが、ある程度専門性の高い分野に踏み込む漫画には、もうちょっとちゃんとしてくれ、と思う。

    • 4
  8. 評価:4.000 4.0

    どうかと思うけど

    ネタバレ レビューを表示する

    「闇金ウシジマくん」本編ではウシジマくんの宿敵と言うべきポジションにいた、滑皮を主人公に据えたスピンオフ作品。
    ラーメンが題材にはなっているけれど、本格的なグルメ漫画というわけではなく、あくまで滑皮のキャラを逆手にとった裏社会コメディみたいなのが基本線で、ラーメンはそれこそ軽い「味つけ」という位置づけ。
    まあ、それはいいのだが。

    ちょっとどうかと思うのは、本作において付与された滑皮というキャラのイメージである。
    というのも、私は「ウシジマくん」本編で、滑皮という人間が嫌いだった。
    理由は単純で、ウシジマくんにひどいことをするからである。
    あの漫画は、主人公のウシジマくん自身が決して「善人」ではないわけで、どこに「悪役」をもってくるのか、というのは難しい問題だったはずだが、それをいとも容易くクリアして見せた滑皮という男は、まさに出色の悪役であった。
    それが、どうだろう。
    このスピンオフで、ちょっと好感度が上がってしまうような気がする。
    感じ方に個人差はあるにせよ、滑皮という男のキャラの変貌ぶりは、いかがなものか、と。

    ただ、そのような難点はあるものの、スピンオフとして原作ファンに嬉しいサービスもあった。
    それは、本編で登場した(往々にして悲惨な末路を辿った)キャラたちの「その後」が描かれている点である。
    暴走族の愛沢、情報商材詐欺師の天生、オサレエンペラーのG10(お前生きてたんかい!)など、原作ファンがニヤリとする出演の数々、こういうのがスピンオフの醍醐味だろう。
    特に風俗嬢の瑞樹の登場は、本編では「ちょっと気の毒すぎないか」と思っていただけに、何だかほっとした。
    天生ハイパーメソッドで一山当ててラーメン屋で成功した愛沢が、店に来た滑皮にラーメンのアピールとか、もう面白すぎる。

    というわけで、根本のところでは難点もありつつ、脇の部分ではなかなか楽しいスピンオフであった。

    • 1
  9. 評価:3.000 3.0

    スプラッターというアイデンティティー

    昔懐かしのホラー漫画。
    表題作の「白い病気」を読んだが、心理的な恐怖ではなく、思わず目を背けたくなるような生理的な恐怖描写、要するにスプラッター的な表現にはなかなか見るべきところがあって、感心した。
    これがこの作家のアイデンティティーかと思う。
    こんなのが少年少女の読むホラー漫画雑誌に普通に載っていたのだから、長閑な時代だったのだろう。

    しかし、ホラーとして見た場合はグダグダというか滅茶苦茶で、私は関東の人間だが、思わず「何でやねん」と呟いた。
    完全にギャグだろ、こんなもん。
    まあ、それを含めてホラー漫画という文化なのだとも思うのだけれど。

    • 2
  10. 評価:2.000 2.0

    よそでやれ

    話としては、ちょっとホラー好きな人なら誰でも知っている「コトリバコ」を元ネタにしたような感じで、特に惹かれるものはなかった。

    どうにも首を捻ったのは登場人物たちの造形で、こういう言い方は申し訳ないけれど、正直、気持ちが悪い。
    何を男同士でベタベタ&イチャイチャしてんの?
    私の感覚がおかしいのだろうか。

    私は性的なマイノリティーに対してそれほど偏見を持っていないと思うが、そういう問題ではなく、何となく美形な男子たちをイチャイチャさせてある種の読者層に訴えかけようとする魂胆が透けて見える気がして、それが受け入れ難かった。
    これほどホラーの興を削ぐ登場人物たちも珍しい。

    硬派なホラーファンとしては、「そういうのはよそでやれ」としか言えない。

    • 3
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