【ネタバレあり】来たる晴れかけの明日よのレビューと感想

レビューの高さが質を物語っていた

偶然見つけて、高評価だったので購入しましたが、結果は期待を裏切らないものでした。
埃と潮と金属油の匂いが伝わってくるような作品です。

捨てられた桜次郎と一人だった晴仁。
お互いに唯一の存在となって、心が繋がっているのがよくわかります。

晴仁の過去が少ししか描かれていなかったので、その辺も含めて続編を期待します。

孤独なハレさんとおうじろうの寄り添う日々が、穏やかに淡々と描かれている作品
ハレさんに必要とされることで、自分を取り戻していくおうじろうのむず痒い恋心と、ハレさんの大らかな愛情が結びついた時の、2人の熱情も描かれていて、そういう意味でも満足いきます！
キーアイテムとなる壊れた時計のようなものや、キーパーソンのおじいさんも謎めいていて、穏やかな話のアクセントになってます！

自分を拾って、あったかく見守って包んでくれた人との恋。お互い、大事な人で、気持ちを秘めてる。でも最後にようやく気持ちが通じあって、初めて抱き合うシーンはお互いの好きで仕方ない気持ちが溢れてます！
絵も、とてもきれいでストーリーにマッチしています♪

心地好い読後感のある作品です。

壊れた廃品の回収修理業「ハレノヒ」を営む晴仁さん（28歳・右側の人）が親に廃品として捨てられた桜次郎さん（22歳）を拾い、共に暮らしながら、桜次郎さんの心の修理もしちゃうお話。読み返したくなるあったかな作品でした。

素敵な関係です！

少しの暗さと悲しみを持ちつつ、けれど温かくなる幸せがありました。受け入れてもらえというのは、特別なことで幸せなことですよね。
天然たらしの晴仁さんにワケあり青年桜次郎くんが惹かれてしまうのも仕方ないと思いました！

いつの作品でしょうか？

めっちゃ面白かったです。すごく引き込まれます。エロよりも、ストーリー重視の方にオススメです。
捨てられた桜治郎が、晴仁さんに回収された過去はとても辛くて、でもその過去とちゃんと向き合った桜治郎がとてもカッコいいですね。
先生の作品を、もっと読みたいと思いました。