4.0
恐ろしくて哀しい
作家さんが好きで読みました。実際にあったお話…事件?なのでしょうか。とても怖くて哀しいです。時代のせいもあるかもしれませんが…。
- 0
作家さんが好きで読みました。実際にあったお話…事件?なのでしょうか。とても怖くて哀しいです。時代のせいもあるかもしれませんが…。
旦那は、仕事を辞め、一緒に頑張ろうと、優しい旦那が、お金を稼ぐように、なったら女遊び、酒、金を使う!最低!の旦那。
無料連載で読み切ってしまったので購入します。時代のせいなのか、悲しい話。赤ちゃんの話は胸が痛みます。光源氏が出てくる末摘花が面白かったです。人の美しさ、豊かさとはなんなのか。深い。
ひとはもともとは悪くなく、なにかのきっかけで間違ってしまう性善説を考えた。時代がそうさせたのか、事件の背景がわかる歴史物みたい。
主人公が一生懸命努力して産婆になって開業したのに悪い男が旦那になったばかりに落ちていく。産婆なのに子供が産めない体になって旦那に引け目を感じて浮気を責めることも出来ず、早く別れてしまえばこんな事件もおきなかったのにとおもわれて。男が酷すぎます。
結果だけだと酷い女性になってしまいますが、そこまでになる経過を見ると切なかったです。
純粋で人の為になろうとしていた女性だったのに、純粋さが仇となって最悪な夫に利用されたり、子供が出来きなくなった事に負い目を感じ夫の悪い部分を増長されてしまったり。
段々と心が歪んでいき、以前の主人公の心が壊れてしまったような性格になってしまったのが哀しくもありました。
全て実話が基になっているのが一番恐ろしいことです。改めて、過去の事件簿を見てしまいました。社会が荒れた時代にはこういうことがあったんだと改めて思いましたが、女性は残酷にもなれ、時として鬼にも悪女にもなるんだと思います。
この作家の作品はいつも悲しい女の話。昔の日本、本の少し前の日本の理不尽。でも実は今も理不尽あまり変わってない。だから話が迫ってくる。お薦めです。
一話一話おもしろいが、さらっと終わります。犯人にもっと罰を、、とか思ってもそうは行かず。
実話を元にしてらっしゃるので装飾できないんだろうなとは思いますが。
なかなか良いです。惹きつけられる作品かなと思います。思わず本当にあった話みたい。と思いましたが、そうなのかな?