【ネタバレあり】脇役はおしまいのレビューと感想

現実問題ある話なんだよね……

三部作、私はこの話から購入しました。最初はなんて酷い男!!!!!と思っていたのですが、2人のこれからを引き裂いたのは軍事派遣だったとは…。大体、ハーレクイン作品の真実と言えばバージンだったとか隠し子がいたとか実は健気な嘘をついていたとか、そういった類のものでしたが、他の方も書いているように中々ヘビーな真実だったなと思います。他のハーレクイン作品でも兵士だったりしたことはあっても現役って少なかったし、あまりここまでリアルには描かれていなかったので、どこか別世界の話と捉えがちでした。国によっては今でもほんとに起こってることだと思うと、色々と考えさせられる話です。
いとこ君の話もそうでしたが、三部作みんな女子の懐が広くて素敵です♡私もこういうお嫁さんが欲しい！（笑）

深い…

戦地へ赴くことが決まっていたライアンが恋に落ちてしまった…最初は彼の複雑な想い、レベッカの大きな愛がうまく交錯せず、ちょっとモヤモヤしますが、ハッピーエンドに向かっていく経過がいいです。

高山先生の柔らかく美しい絵にぴったりの作品です。切ない場面も多いですがクスッと出来ます(ライアンとネイトの出会いのシーンなど)シリーズ三部作とのことなのでそちらも楽しみです。

難しい

軍人なので戦地へ任務として赴くかぎりいつ命を落とすかも知れないし奪うかも知れない。だから人を愛する資格がないように捉えてたのかな？
だからレベッカに何も言わずにいなくなったのかなあ？

３年前に何も言わずに姿を消したライアンの理由が思ったより重かった。チャーリー夫婦はなんだかんだでうまくいくのかも思ったのでラストまでそのままだったからびっくり。

せつない

日本に住む私たち戦地へ出向く彼の気持ちや送り出す彼女の気持ちをリアルに感じることは出来ないけれど、戦争と実際に触れている彼らや恋人家族の抱えるものがふと見えた気がしました。
物語は終わっても、この先にまた彼らの支え合うエピソードが脳裏に浮かびます。
何より、置き去りにされたヒロインの想いや、自分で罰を背負おうとするヒーローの想いが報われたことにホッと胸をなでおろしました。