【ネタバレあり】いつわりの微笑のレビューと感想

目的と切ない想いの重なりあい

ああ、良い！私が求めるハーレクイン作品だ。
目的のあるジーナと養父を守るミコス、二人は出会い、探り合いながらも夢から醒めないで欲しいと願う。ジーナの目的が明かされるのは物語としては早いかもしれないが、そこからの二人の「建前」によるすれ違いが切なく、心が痛む。
そして最後のアンゲロの手紙がまた良い。私はこみあげるものがあった。
うん、こういうのが感じたくて読み漁る私としては当たりでした(*´∇｀*)

ジーナがアンゲロの孫だというのは最初から予想できたけれど、近づいた理由はもっと復讐めいたものかと思っていたので、母親の医療費だったのはちょっと拍子抜けしました。
結局はお金の無心にきたのか、と。

アンゲロはもっと頑固で傲慢で、ジーナの言うことも聞く耳を持たないような人かと思ったら、案外すぐいいおじいちゃんになったのも意外でした。

アンゲロにとってはミコスもジーナも孫(のようなもの)で、こじれてしまった二人を結びつけてあげられてよかったなと思います。