【ネタバレあり】河童少女のレビューと感想

河童にまつわる短編集。

一つひとつのエピソードは３話くらいなのですが、３話全部読まないと分からない。とてもうまいストーリー展開です。さすがです。

猿猴(かっぱ)になるのは親に捨てられた子供や殺された子供の魂。
切なく悲しいストーリーが多いのですが、優しさや温かさも感じることができるエピソードも多く気に入って読んでいます。
絵は不思議さを漂わせながらも柔らかさ温かさがあって私は好きです☺️

無料8話まで。
いわゆる河童と猿猴は姿かたちが違うものらしいのですが、この物語では同一のもののようですね。親に殺された子供がなる、という解釈は新鮮でした。特に1話目は印象深くて、お爺さんが孫を思う故に苦渋の思いで施設行きを決意した途端、孫が河童に変化する…愛情だったのに、孫にとっては捨てられたのと同義になってしまったというのは切なかったです。でも、お爺さんが魚に変わって着いていくことになり、二人の愛情の深さにホロリときました。
2話目は一転して人間の欲深さにゾッとさせられるような内容で、ホラーとしての面白さも味わいました。この先にも興味が湧きます。

涙が…。
こんな切ないお話ってある？
ちょっと『エグいよ！』って思ったけど、おじいちゃんのひ孫を思う気持ちと、ひ孫がおじいちゃんを思う気持ちが涙なくしては読めなかった。

なんとも切ないお話です。
おじいちゃんの孫を思いやる気持ちが、思っても居なかった方向へ。
捨てるわけではないのに、捨てられたと思われてしまったおじいちゃんの気持ちを思うと無念でなりません。

不気味です

可哀想な亡くなり方をした子供が河童になるという設定。数話ずつで完結していくので、読みやすいです。奇怪な登場人物に、コミック版鬼太郎のような不気味さがあります。

読み始めは何ともエグいな。と思いましたが、子供の花蓮が川で河童として生きて行く選択肢を自ら選んだと思うと、泣けて来ました。

悲しくも面白い

絵も懐かしい感じで物語も読みやすく昔話の河童の物語とも違い悲しくも面白い作品です
無料から本編を購入しました
次の話も購入しようかなと検討中です