4.0
子どもを侮るべからず
東京からおばあちゃんの元でひとり暮らすことになった女の子香菜と友達の晶が繰り広げる怒涛のような成長記。
小さな島を舞台に豊かな自然と、人情と閉鎖性をもつ人々を巻き込んで、多感な少女期から大人になっていく。
お父さんのような町長さんに恋をしてしまう香菜、ロシア系の血を引く人気マンガ家と町長さんの関係に気付いてしまう漫マンガ家志望の晶。
愛と言う単純な人の心が人間関係の複雑さを生んで、受け入れ難い大人の事情を子供の純真でひたむきな行動力で繋げていく。
香菜のあくまで前向きな行動力と、晶の子供とは思えない思索的なところが魅力的。
少女だけが読むのはもったいないぐらいの濃い内容に少女マンガ恐るべしと思いました!
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