古田左介は大物。
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各話のコメント一覧 (44件)
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古田左介は大物。
考えの新しい家臣だ。
どうして人の「死」を、時には華が散る様に激しく、時には、今回の様に静かに、そして、厳かに描けるのか…本当に凄いと思います。織部助様亡き後、縁のある方々が次々と、寿命とは云え、まるで「織部助様がいない、数寄無き世ではつまらぬ。早うあの世で、織部助様と数寄話を語り合いたい」とばかりに去って行く様子が切なかったです。
今の世の中、人の「死」を描いた漫画が多い…というか、多過ぎると思います。大半は人を食べたり等残虐な作品が多く、人の「死」をいとも軽く、尊厳なく描いている物が多い。そんな殺伐とした時代の中で、この作品に出逢い、久しぶりに人の尊厳ある「死」を見事に描いた作品に出逢えた気がします。
まるで山田先生が戦国時代にタイムスリップして直接見てきたかの様な細かい人物描写や、時として荒唐無稽な設定が面白くて、今までずっと読んできましたが、全体的な印象としては「西高東低」。山田先生はどちらかといより東軍より西軍に重きを置いている感じがしました。やはり京都周辺は歴史的にも文化的にも長い歴史を持つので、それは仕方ないのかなとも思いましたが。
徳川家康公も、本作品の中では悪役に近い感じがしましたが、今回のお話では同情してしまいました。自身が秘めていた、淡い恋心さえも古田織部守様に政治的に利用されたと思われても仕方ない。
もはや残された時間も少ない中、堅牢たる徳川幕府樹立の為、少しでも後顧之憂を取り去りたいご老公の古田様に向けられた「執念」「執着」。しかと見させて頂きましたm(_ _)m。