5.0
絶不調にもほどがある(笑)
絶不調ということで、いつも機嫌が良くないとか、絶望的に運がないとか、そういうイメージをもって読み始めましたが、アララ本当の意味で絶不調!(笑)。ニネイナ、せっかく物語のヒロインに据えられたのに、そりゃないよねぇ…。でも、彼女の必死さが笑えて、そして勇気を貰えるんです。
このお話、とにかく不思議不思議が複雑に絡まって、1話でも読み飛ばすと、ここはどこ?ワタシハダレ?の世界に突き落とされるかもしれません。前公爵のタルシーが、息子のルベニオと孫のニネイナの命を、何故執拗に狙うのかは、途中で明らかにされますが、それ以外にも、不思議はいっぱい!謎に満ちたガイシャの正体、ニネイナの魂に刻まれた秘密、ガイシャとニネイナの繋がり、本来ヒロインであったはずのメイアの運命etc…これ、本当に回収できるんですよね?
でも、一番の気がかりは、やっぱりニネイナの生存。ガイシャや聖遺物の力を借りながら、一時的に元気にはなるものの、根本的に治ったわけではない。そして、自らの死を願っていたガイシャの心は、ニネイナと接することで、生きる力を取り戻せるのか…体が壊れているニネイナと心が壊れているガイシャの、二人の再生物語、ちょっと面倒くさいけれど、やっぱり星5です。
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