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真実の聖女レティシャ そのキセキ
ヒロインのレティシャは、神聖帝国の聖女の娘。しかし、母親の聖女から愛されること無く、虐待を受けて育った。そして、ゼノス公国の王子のディトリアンと結婚させられる。だがこの結婚はディトリアンを亡きものとする為の母聖女の企みであり、レティシャは半年以内に実行しないと自分が死ぬ呪いをかけられていて、結局レティシャもディトリアンも互いの気持ちを通わせられないまま絶命してしまう。しかし気がつくと、レティシャは、結婚する前に遡ってタイムリープしていた。
悲惨な運命を変えるため、そして愛するディトリアンたちを救うために、レティシャは奮起して、前世とは異なる行動に打って出ていく。
母聖女の望むものは、自分の保身だけ。自分の娘さえも、その為の利用すべき道具としか思っていない。残虐行為でも何でも自分の権威を守る為には平気で悪逆非道の限りを尽くす。母聖女は、まさに聖女とは真逆の、悪女なのだ。だが、実の娘を虐げるこの女も、どうやら何者かに利用されているようなのだ。実に哀れで残念な女だ。
一方レティシャは、真実の聖女としての覚醒の後、女神の力、ドラゴン、レティシャを守る翼、ゼノス公国の人々など、レティシャの神聖を信じる頼もしい存在たちに助けられ支えられて運命の巻き返しを繰り広げていく。何よりも、レティシャを心から愛するディトリアンが心強い。
レティシャは、ディトリアンや公国の人々など愛するものたちを救うために奇蹟を起こしていく。まだ途中までしか読んでいないので先のことはわからないが、心清らかで逞しく慈愛深いレティシャの幸せな結末を心から信じて楽しみにしています!
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