4.0
西條六花先生の作品はかなり読んでいるが、タイプが2つに分かれると思っている。
1つはふんわり霞がかったような雰囲気のもの(夏の終りの夕凪に…等)と、しっかり現実的なもので、この作品は後者にあたると感じた。
実家を助けるために政略結婚をしたければならないヒロイン。
ただ候補者は2人いて、どちらを選ぶかはヒロインに任される。
そこで、2人をしっかり天秤にかけ、見極めることにする。
最初から乗り気に見せている打算満タンの年上大学教授と、ヒロインとの結婚など興味もない御曹司。
だが、ふたりも段々とヒロインに本気になっていき、取り合いになっていく。
結局はヒロインが本当に心惹かれた方と纏まるのでホッとしたが、西條先生の作品としてはなかなか珍しいタイプの作品だなと思った。
by
匿名希望
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