3.0
軍人が社長に転身
27歳の岩井俊奈は両親と祖母を亡くし、天涯孤独の中、仕事に没頭する日々を送っていた。
ある日、突如目の前に光とともに軍服姿の男性が舞い落ちて来た。高熱の彼を放って置けず、自宅に連れ帰り看病。
彼は平成31年の現代に、100年前の大正時代からやって来た陸軍中佐の黒澤武雄だった。なぜ彼が突如時空を超えてやって来たのか、理由はわからない。
一緒に生活していく中で、互いに惹かれ合うものの、このまま一緒にいることは許されないことだと一旦は諦める。しかし、過去の世界に戻ることを止め、現代で俊奈と一緒に生きることを選ぶ武雄。
俊奈の取引先「黒澤建設」は創業400年の大手建設会社だったが、後継者問題で揺れていた。代々黒澤家の世襲制であったが、現社長には子供がいなかったのだ。
武雄は先々代の社長(雄二)の実兄であることがDNA鑑定で証明され、後継者として後を継ぐことに。そして、俊奈と入籍をし、新たな人生へと歩み出す。
タイムスリップして、過去の世界で生きていく話は結構あるが、近未来で家業を継ぐことになる設定はなかなかない。絵は好みではないが、この作家の人間観察に興味があるので、今後の進展を期待してる。
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