みんなのレビューと感想「夜の落下」（ネタバレ非表示）

苦しさが愛しさに変わる。

好きな作家さんです。
絵がサラッと綺麗で、ストーリーが切な苦しいのでギャップが良いです。

同性愛の痛みや苦しみを丁寧でありながらクドくなく、ライトな感じでありながら独特のしっとり感で描いていると思います。相手に対する苦しい程の想いが繊細なタッチのオブラートで包まれています。黒子が良い感じでエロくてたまりません。

BL入門編、もしくはジャンル問わずストーリー重視の方にオススメします。

…深い、深い、深いです。

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まるで良質の文学作品を読んだかのような、
何かがずっしりと胸に来る読後感でした。

人間の弱さゆえの苦しみ。
苦しみ、癒やし、裏切り、許し。
人が人に与えられるもの。
神ではなく。
殺し、死に、再生する。
堕ちたその先に見えるもの。

すべてが、愛に通じている？
そんな風に思わせてくれる、
ギシギシと骨が軋みあうような
痛くて切ない
漆黒の闇に芽生えた、愛の話。

敬虔なクリスチャンである義母に嫌われたくないがために、性行動をすべて否定し、オ●ニーすらしたことがなかったエリート会社員の九鬼。
そんな自分を変えようと、専門のクラブから人を派遣してもらい、「私にS●Xの仕方を教えてください」と依頼する。
しかし、やって来たのは、会社にインターンで来ており、自分の管轄下にある大学生だった。
それでも、マスクをしておりバレないと思った九鬼は予定通り実行する。

一方、大学生のほうも、顔や首の黒子からすぐに九鬼だと気づいていたが、気づかないフリをして仕事を続ける。

性行為をしようとすると、涙を流しながら「ごめんなさい」と謝り続ける九鬼。そんな九鬼に、大学生は「あなたは謝る必要などない」と言う。

ここから先は、作品の山場となるところでもあるので、ぜひ実際に読んでみてください。
あなたはどんな愛を感じとるでしょうか。

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無料分のみ。
表題作、凄く文学的なストーリーでとても好きです。エロいし、むしろ卑猥さを感じる描写なのに、そこに激しさとか熱量が無くて、粛々と進んでいるかのよう。反面、主人公の複雑な感情が吹き荒れているのが感じられて、静と動、冷たさと熱さの対比が後からブワーッと湧いてくる…心臓わしづかみにされたような気分になり、作者様の描き方に惚れ込んでしまいました。

作者さんの絵が好きなのでこちらも読んでみました。九鬼さんは会社でも信頼されて良い上司なのに実は母親の期待を裏切りたくないがゆえに性的なことを避けてきた人生。そこにあらわれる多田くん。そして母親から紹介された女性。それぞれの関係から少しずつ相手に興味を持ち、嘘をつきながらもほんとの自分の気持ちにたどりつくお話です。純愛だと思います！

小説ばりの作品

絵のタッチと内容がとても合っている｡
初めて読む先生だが心の内に引き込まれる心理描写の美しさ､さらりと表現される情の深さと交わり｡自身の闇を追い詰めて…落ちる。夜の落下から再び新しい人格へ…メシアは彼(ヒロ)の方だった。この流れで佳い結末なのが又良い｡

なんとも

表題作は少し重いテーマではあるけど、
キャラクターにちょっと独特な空気感と色気があって、読み応えありました。
もう一つの作品'やがて、恋になる'も
良かったです。
ラブシーンはありますが、エロさより
切なさとか安心感？がありストーリー重視でおすすめ。

鳥肌が

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　目隠しだけで分からないもの？という疑問がずーっとありました。マンガあるあるかな？と思って読んでいましたが…真相の明かされ方に鳥肌が、、、そこまでは何となく読んでいましたが、一気にはまってしまいましたwwオススメです！

グッと深い話。幼き頃の生き方が凄く大人になっても影響するんだと。そしてそこから自分のなりたい人へや自分らしくいきていくようになるのは苦しみが伴うこと等深い話でした。攻めがサラッとしているが良い奴なんですょ。繰り返し読んで良さがわかりました。

久々にきました❗

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凄くいい。作画も話の展開ももうスゴいね。ヒロくんのような人の話はよくあるけど、九鬼さんと言う上司との絡み…。また性嗜好における背景も凄くしっかりしてる。物語としても筋書きがいい。これからが楽しみです。

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二つの作品が入ってます。どちらも丁寧に描かれた作品だと思います。始めのお話の攻めは年齢よりも落ち着いているかと思いましたが、受けと違う種類の心にコンプレックスを持っていました。二人にこれからも静かな幸せな日が続くと良いと思います。