3.0
楽しい作品ではない
絵は上手くないし、分かりにくい描写もありますが、ついつい読み進んでしまいました。
日本中のあちこちで今も引き継がれている価値観、風習に対し、主人公が法事で爆弾(発言)を落とすところから始まります。
それは停滞した淀みに一石を投じたようでもあります。
20代の頃、法事で同じようなことを私もしており、主人公に何か感情移入して一気に読みました。
女の立場の低さや動きにくさ、または変化を嫌うのは女自身だったりもしますけど。
生きづらい場所から逃げても、案外、どこでも同じようなことが起きるし。というのは置いといて。
男だの女だのより、人としての成長とか幸せを誰もが考えられる世の中であって欲しい、というところでしょうか。
ラスト、主人公と年下男子との幸せを願いつつ、不幸の予感も残るような感じがしました。
東京からのIターンさん(武蔵さん)の言葉が一番真っ当で、登場人物の中で唯一まともな人に見えました。
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