3.0
漫画として、絵本として
おそらく、絵本作家エドワード・ゴーリーの影響を受けているのではなかろうか。
牧歌的な世界にダークファンタジーを落とし込んだような雰囲気は魅力的で、その雰囲気を楽しむ漫画、もっと言えば、「絵本」として見るならば、なかなか完成度は高いと思った。
しかし、「漫画」として、となると、どうだろう。
私が非常に気になったのは情報量の圧倒的な少なさで、読めども読めども話は進まない。
それは単に、本作が、作品の尺に比して語るべき情報を持っていないからである。
その全てを非難する気もないのだが、情報量が少ないなら少ないで、もう少しコンパクトに収めてほしかったとは思う。
by
roka
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