都市伝説レベルの闇社会
フリーターの主人公と、天才女子高生ハッカー「アイスピッグ」が手を組んで、「闇社会」をぶっ潰す、という話。
描かれている「闇社会」は、奴_隷オークションとか臓器売買とか、都市伝説レベルの話でリアリティーは薄く、仮に本当にあるにしても、説得力はまるでない。
このあたり、例えば、「うわ、こんなの本当にありそう。知らんけど」という抜群のリアリティーを誇る「ウシジマくん」とは雲泥の差である。
主人公は、今どきの(しかも裏社会モノの)漫画にしては珍しい、ピュアな正義漢である。
これは難しいところだが、今どきだからこそ、逆に「アリ」かもな、とは思った。
まあ、「ウシジマくん」をヒーローと持ち上げているような汚れた心の私としては、ちょっとどうなのよ、とは思ったのだが。
よかったところとしては、闇社会側の人間たちが、「ピエロ」とか「葬儀屋」とか、少年バトル漫画ばりにキャラが立っていて、それがまあまあ楽しかったことだろうか。
それにしても、何でやたらと「女子高生」を主人公にしたがるのだろう。
どれだけ需要があるのか知らないが、こういう種類の漫画だと、私はそれだけでちょっと冷めてしまうところがある。
- 3
3.0