4.0
自業自得ではあるけど、かなえ哀れ
最新話(最終話?)まで読みました。
元キャバ嬢のやり手のシンママ・サリナに、かなえ夫婦がプライドも面目も徹底的に打ち砕かれます。周囲からの無自覚の扇動、美貌と若さと華やかさで男をさりげなく手玉に取るサリナへの嫉妬、サリナに惹かれて自身を蔑ろにする夫への不信感と悲しみに狂わされたかなえは、サリナを追い落とそうと彼女を公然で面罵するも、やはりやり手には敵うわけでもなく、逆にやり込められ、己の恥も夫の恥も周囲に晒されて逆襲されてしまいます。
結果的にサークル内での立場も女としてのプライドも失い、恐らく大切な仕事でさえもなくしてしまうだろうかなえは、自業自得ではありますが、哀れではあります。
彼女が落ちたのは、彼女の弱さが一番の原因ではありますが、周囲もまたいい環境ではなかったようにも見えます。
サリナはかなえに誹謗中傷され、その気もないのにかなえの夫にも言い寄られる被害者ではありますが、個人的には何となく好きになれないタイプでした。
ママ友サークルを踏み台にしてフォロワー数を稼ごうとする計算高さ、後入りにも関わらずその積極性とサークルで禁止されていたSNSを利用して中心にあっさり入り込む強かさ、かなえをやり込める際に配信をそのままにする冷淡さ(これは仕方ない)‥‥かなえの会社の社長も婚約者ですし、あんなに利用していたサークルからも利用価値がなくなるやあっさり手を引くし、百戦錬磨のやり手だなと思いました。
最後は子は鎹、何もかも失った夫婦の再修復をにおわせるように締めくくられますが、この夫とやり直せるのかも疑問。
かなえには夫への愛情というか執着は残っていそうですが(それもサリナの暴露で危うい)、サリナにあっさり傾いた夫はダメな感じでまたやらかしそう。
なんとなくモヤモヤする終わりでしたが、やはり面白かった。
聖子ママについては、何もいうことはないです(笑)
- 22