4.0
結局、純愛だし
祖母のために俺と結婚して!と突然由布子は会社の同僚蜂谷くんに懇願されるところから。
もちろん突拍子もないお願いではなく、たまたま助けたお婆さんが蜂谷くんのお祖母さん。お祖母さんも由布子が気に入ってるし余命あるうちにとのお願いだけど、そんな結婚普通ならお祖母さんが逆に止める立場だけど、結婚を勧めたのは二人ともお互いに気持ちがあると読んだから。
それとも知らず由布子に想いを寄せてた蜂谷はこの策に絶好のキッカケと乗る。二人は結婚。
なのにお互いの気持ちが読めないままお祖母さんが亡くなり、結婚生活を続ける理由を無くした二人はお互い素直になれないまま離婚。
そもそもお祖母さんのための偽装結婚なのにホントに籍入れること承諾する?どれだけ自分も相手を好きでも、相手の気持ちを知らないのに⁈それとも好きだから?それから本物が始まるかもとかの期待?特に蜂谷くんはその気持ちが強くあったはず!なのに離婚しちゃって…
離婚後も関係が続く二人の心境がもどかしくて切なくて。
それがかえって良かったのかも。より相手を強く求め出して、関係性が動く、し、独占欲も生まれて、不器用な二人にはこの遠回りは必須だったのかもね。
- 0